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東北線 水害

JR東北線で大雨に弱い駅ワースト10【2026年版】

JR東北線で浸水の想定がもっとも広いのは蕨駅です。

2026-09-13 公開 ・ 出典は使用データ

JR東北線の青=浸水0.5m以上、濃い青=3m以上の想定区域と駅を重ねた地図

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JR東北線で浸水の想定がもっとも広いのは駅です。徒歩圏のうち浸水深0.5m以上の想定区域が占める割合は100.0%でした。上位には、荒川に近い埼玉県南部の駅と、栗橋寄りの低地にある駅が並んでいます。私たちは国土数値情報の洪水浸水想定区域を駅ごとに集計し、JR東北線の40駅(徒歩圏人口が一定以上の駅)を洪水浸水想定率(0.5m以上)の高い順に並べました。

値は徒歩圏の面積に占める割合です。駅から半径800mの円の中で、想定しうる最大規模の大雨が降ったときに0.5m以上浸水するとされる範囲の広さを表します。大きいほど、駅の周りに備えが必要な土地が多いということです。記事の先頭の地図では、塗りが重なっている範囲が浸水想定区域にあたります。

このランキングは、候補から駅を外すためのものではありません。浸水を想定しておくべき駅で何を確かめ、どう備えるかを考える材料として使ってください。対象駅全体の平均は54.9%、中央値は48.9%で、表に並ぶ駅はどちらも大きく上回っています。

JR東北線で大雨に弱い駅 ワースト10

順位 所在地 洪水浸水想定率(0.5m以上) 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1(同率) 100.0% 下位 1% 36,094人
2(同率) 西川口 川口 100.0% 下位 1% 40,627人
3(同率) 戸田 戸田 100.0% 下位 2% 25,701人
4 戸田公園 戸田 99.7% 下位 3% 31,675人
5 栗橋 久喜 99.6% 下位 3% 9,815人
6(同率) 北戸田 戸田 99.2% 下位 4% 19,597人
7(同率) 久喜 久喜 99.2% 下位 4% 15,565人
8 川口 川口 98.9% 下位 5% 49,978人
9 新白岡 白岡市 97.9% 下位 6% 9,075人
10 東鷲宮 久喜 97.6% 下位 6% 13,220人

JR東北線で大雨に強い駅ランキングTOP10【2026年版】

各駅の短評

1位 市)

上位3駅は表示上どれも100.0%で、この組の中では順位の差に意味がありません。は荒川の低地に広がる市街地にあり、近くに目立つ高台がほとんどありません。徒歩圏人口は36,094人で、首都圏全駅の中では下位 1%にあたります。

2位 西川口川口市)

栗橋から数えて16番目で、のすぐ隣の駅です。川口市の西側に住宅地が広がり、徒歩圏には40,627人が暮らしています。同じ駅の近くでも、住まいが何階にあるかで大雨への備え方は変わります。

3位 戸田戸田市)

荒川に近い戸田市の駅で、首都圏全駅の中では下位 2%に入ります。路線順では21番目で、この前後には同じ市内の駅が続きます。川沿いの平らな土地がそのまま住宅地になっている一帯です。

4位 戸田公園戸田市)

戸田と隣り合う駅で、値は99.7%です。上の組とは表示上わずかな差しかなく、地形の条件もよく似ています。川に近づくほど低い土地が続くため、徒歩圏に住む31,675人の多くが同じ前提で備えることになります。

5位 栗橋久喜市)

首都圏側から見たJR東北線の端にある駅で、利根川に近い低地に位置します。徒歩圏人口は9,815人で、埼玉県南部の上位の駅と比べると少なめです。人口の規模は違っても、浸水の想定が広く及ぶという点では南部の駅と変わりません。

6位 北戸田戸田市)

表で同率になっている北戸田久喜は表示上同じ値で、この組の中でも順位の差に意味はありません。北戸田栗橋から数えて22番目にあり、ここも荒川に近い低地の駅です。徒歩圏人口は19,597人で、戸田市内の駅が表に続けて顔を出しています。

7位 久喜久喜市)

路線順では3番目で、栗橋東鷲宮と近い位置にあります。平らな低地が広く続く地域なので、大きな川から少し離れていても浸水の想定がかかります。乗り換え駅で、徒歩圏人口は15,565人です。

8位 川口川口市)

徒歩圏人口は49,978人で、ワースト10の中ではもっとも多くの人が暮らす駅です。荒川をはさんで東京都と向き合う位置にあり、首都圏全駅の中では下位 5%です。人が多い分、避難する場所や順番を前もって決めておく意味が大きくなります。

9位 新白岡(白岡市)

97.9%という値は、表の下のほうでも想定区域が徒歩圏の大部分に重なっていることを示します。栗橋寄りの一帯にあり、久喜東鷲宮と地形の条件が共通しています。徒歩圏人口は9,075人です。

10位 東鷲宮久喜市)

栗橋の隣にあたる2番目の駅で、同じ低地の広がりの中にあります。住宅地として開けたエリアで、徒歩圏には13,220人が住んでいます。首都圏全駅の中での位置は下位 6%です。

沿線での位置

対象駅を路線順に並べ、浸水想定の広さを棒の高さで示しました。

JR東北線の40駅を洪水浸水想定率(0.5m以上)の高さで並べた図(路線順。濃い色は大雨に弱い駅)栗橋久喜西川口戸田公園北戸田神田100.0%0.0%濃い色=大雨に弱い駅

棒が高い駅は、栗橋寄りの端と、荒川に近い埼玉県南部の区間の二か所にかたまっています。表の駅は路線順で1番目から22番目の間に収まり、その間にあるさいたま市内の区間では棒が低くなっています。

東京寄りの東京都内の区間からは、ワースト10に入った駅はありませんでした。同じJR東北線でも、どの区間に住むかで浸水想定の広さは大きく変わります。

地形と背景の解説

JR東北線の埼玉県内の区間は、低地と台地を交互に通ります。栗橋のあたりは利根川に近く、平らな低地が一面に広がっています。大雨で川の水があふれた場合、水が広い範囲に行き渡りやすい地形です。久喜新白岡東鷲宮が表に入ったのも、この低地の広がりの中にあるためです。

そこから東京寄りに進むと、さいたま市の中心部では線路が台地の上を通り、浸水想定は小さくなります。台地を離れて荒川に近づく西川口川口戸田市内の駅のあたりで、再び低地に入ります。表の上位がこの区間に集まっているのは、この地形の切り替わりによるものです。

台地と低地の境目には崖線があり、かつて川が流れていた旧河道が低地の中に残っていることもあります。こうした場所では、駅から少し歩くだけで土地の高さが変わります。値は駅ごとの円で集計しているので、同じ駅の徒歩圏でも、境目のどちら側に住むかで実際の状況は違ってきます。

まとめ

表に入った駅を候補にするなら、まず市区町村の洪水ハザードマップで、住まいの候補地そのものが想定区域に入るか、想定される浸水の深さがどれくらいかを確かめてください。次に現地を歩き、駅から候補地までの間に坂や段差があるか、近くの避難場所がどこかを見ておくと安心です。

物件を選ぶ段階では、住む階、建物の基礎の高さ、火災保険に水災の補償が付いているかも確認しておきましょう。浸水の想定がある駅でも、こうした点を押さえておけば、事前に備えたうえで暮らしを選べます。

よくある質問

Q1. この指標は何を測っているのですか

駅を中心とした半径800mの円のうち、洪水浸水想定区域(想定しうる最大規模の大雨)で浸水深が0.5m以上とされる範囲の面積の割合です。建物の被害や避難のしやすさそのものではなく、駅の周りの土地がどれだけ想定区域に重なっているかを示します。

Q2. 浸水想定に入っている駅には住まないほうがよいのですか

そうとは限りません。想定区域は最大規模の大雨を前提にした見込みで、住む階や建物の構造、避難の経路によって受ける影響は大きく変わります。このランキングは、どこで何に備えるべきかを知るための目安として使ってください。

Q3. 同じ駅でも場所によって違いはありますか

違いはあります。値は半径800mの円全体を平均したもので、円の中にも高い土地と低い土地が混ざっています。台地と低地の境目に近い駅ほど場所による差が出やすいので、候補地ごとにハザードマップで確かめるのが確実です。

出典・算出方法

  • 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
  • 対象: JR東北線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす40駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-14

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。