都営大江戸線 地震
都営大江戸線、地震で揺れやすい駅ワースト10【2026年版】
今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を都営大江戸線の駅で比べると、最も高く出たのは清澄白河で、値は78.7%でした。
2026-09-16 公開 ・ 出典は使用データ

今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を都営大江戸線の駅で比べると、最も高く出たのは清澄白河で、値は78.7%でした。2番目の森下(78.3%)と3番目の門前仲町(77.2%)も江東区の駅です。上位には、隅田川の東側に並ぶ駅が集まっています。
私たちは、防災科学技術研究所のJ-SHIS(地震ハザードステーション)が公開する確率論的地震動予測地図を、駅ごとに集計しました。対象は都営大江戸線の38駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。これを30年震度6弱以上確率の高い順に並べました。値は30年以内に震度6弱以上となる確率です。駅から半径800mの円に重なる地点の確率を、重なった面積に応じて平均しています。
前提として、首都圏ではどの駅もこの確率が高めに出ます。このランキングは、駅を「危ない」「安全」に分けるものではありません。同じ路線の中で、揺れへの備えを特に厚くしておきたい駅を確かめるための相対的な並びとして読んでください。記事の先頭の地図は、駅の周りの色が濃いほど確率が高いことを示しています。
都営大江戸線で地震で揺れやすい駅 ワースト10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 30年震度6弱以上確率 | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 清澄白河 | 江東区 | 78.7% | 下位 8% | 48,343人 |
| 2 | 森下 | 江東区 | 78.3% | 下位 8% | 52,176人 |
| 3 | 門前仲町 | 江東区 | 77.2% | 下位 9% | 35,866人 |
| 4 | 両国 | 墨田区 | 74.2% | 下位 11% | 45,279人 |
| 5 | 月島 | 中央区 | 64.1% | 下位 24% | 50,482人 |
| 6 | 蔵前 | 台東区 | 59.3% | 下位 33% | 44,931人 |
| 7 | 勝どき | 中央区 | 55.1% | 下位 43% | 51,692人 |
| 8 | 国立競技場 | 新宿区 | 53.3% | 下位 46% | 16,045人 |
| 9 | 大門 | 港区 | 52.6% | 下位 49% | 17,478人 |
| 10 | 春日 | 文京区 | 51.9% | 上位 50% | 38,190人 |
都営大江戸線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】
各駅の短評
1位 清澄白河(江東区)
隅田川の東に広がる低地にあり、徒歩圏のほぼ全体が柔らかい地盤の上にあります。首都圏の全駅と比べると、下位 8%に入ります。徒歩圏人口は48,343人と多く、家具の固定や備蓄を暮らしの前提にしておくと安心です。
2位 森下(江東区)
路線順では光が丘から数えて31番目で、清澄白河の隣の駅です。値は78.3%で、隣の駅とほとんど変わりません。地形の条件が似ているため、このあたりでは駅を変えても確率に大きな違いは出にくいでしょう。
3位 門前仲町(江東区)
川や運河に囲まれた低い土地が、確率を押し上げています。首都圏の全駅の中では下位 9%にあたります。住まいを探すときは、建物の構造や建てられた時期もあわせて確認しておきたいところです。
4位 両国(墨田区)
墨田区に入っても、低地という条件は変わりません。光が丘から数えて30番目にあり、江東区の駅の手前に位置しています。徒歩圏人口は45,279人で、住宅地としての厚みもあります。
5位 月島(中央区)
埋立地にある駅で、値は64.1%でした。上の4駅とは少し差があるものの、首都圏の全駅と比べると下位 24%で、高い側に入ります。高層の集合住宅に住むなら、揺れが長く続く場合の備えも考えておくと役立ちます。
6位 蔵前(台東区)
西へ川を渡った台東区側の駅で、川沿いの低い土地が徒歩圏に入ります。確率は59.3%で、対岸の両国ほど高くはありません。川からの距離によって、地盤の性質が変わりやすい場所です。
7位 勝どき(中央区)
並びでは月島の隣にあり、光が丘から数えて35番目です。同じ埋立地でも、値は55.1%で、月島より低く出ました。徒歩圏人口は51,692人で、住む人の多さは上位の駅と同じくらいです。
8位 国立競技場(新宿区)
新宿区の駅がこの中に入ったのは、台地の中にも谷筋の低い土地があるためと考えられます。値は53.3%で、都営大江戸線の平均(51.8%)に近い水準です。徒歩圏人口は16,045人で、この表では少なめです。
9位 大門(港区)
東京湾に近い低い土地のそばにあり、路線の並びでは大門側の端にあたります。首都圏の全駅と比べると、下位 49%の位置です。同じ徒歩圏でも場所によって地盤が変わるので、物件ごとに確かめる価値があります。
10位 春日(文京区)
文京区は台地の多い区ですが、台地と台地の間には低い土地が入り組んでいます。光が丘から数えて25番目のこの駅も、そうした低い場所を徒歩圏に含んでいるとみられます。値は51.9%で、都営大江戸線の中央値(49.4%)を少し上回りました。
沿線での位置
駅を路線の並び順に置き、確率を棒の高さで比べた図です。
濃い色の棒は、大門寄りの区間に集まっています。特に蔵前(29番目)から勝どき(35番目)までは、この記事に入った駅が切れ目なく続きます。
反対に、光が丘寄りの練馬区・中野区方面では、棒が低めにそろっています。新宿区や文京区のあたりは高い駅と低い駅が混ざっていて、同じ区の中でも差が出ていることが図から読み取れます。
地形と背景の解説
確率の差は、主に地盤の違いから生まれます。川が運んだ土砂が積もった沖積低地や埋立地は地盤が柔らかく、同じ地震でも揺れが大きくなりがちです。一方、古い地層でできた台地は、揺れが増幅されにくい傾向にあります。
地形に沿って見ると、都営大江戸線の大門寄りの区間は、隅田川の両岸や東京湾に近い低地を通っています。江東区・墨田区・中央区の駅が上位に並ぶのは、この地形のためです。光が丘寄りの区間は武蔵野台地の上を走る部分が長く、値は低めにまとまっています。
都心の中ほどでは、台地の間に谷が入り組んでいます。国立競技場や春日のように、台地の多い区にありながらこの記事に入った駅は、徒歩圏に谷筋の低い土地を含んでいると考えられます。
念のため付け加えると、都営大江戸線全体の値は41.2%から78.7%の間にあり、最も低い駅でも確率が小さいとは言えません。首都圏に住むなら、どの駅でも地震への備えは欠かせません。そのうえで、この差を読んでください。
まとめ
傾向をまとめると、都営大江戸線では大門寄りの江東区・中央区の駅ほど確率が高く、光が丘寄りの練馬区・中野区方面ほど低くなっています。この記事の駅を候補にしているなら、最初に自治体の揺れやすさマップで住所ごとの地盤を確かめてください。そのあとで建物の耐震基準や構造を確認し、家具の固定や備蓄など、住み始めてからの備えまで考えておくと安心です。
よくある質問
Q1. 都営大江戸線で地震に強い駅はどこですか?
この記事で扱っているのは、確率が高い側の駅だけです。確率が低い側の駅は、対になる記事で順位をつけて紹介しています。全体としては、光が丘寄りの台地の上にある駅で値が低くなっています。
Q2. なぜ清澄白河や門前仲町の確率が高いのですか?
どちらの駅も隅田川の東の低地にあり、柔らかい地盤の上に街ができているからです。地盤が柔らかいと揺れが増幅されやすく、震度6弱以上になる確率も高く計算されます。
Q3. この確率は駅のどの範囲の値ですか?
駅を中心とした半径800mの円に重なる地点の確率を、面積に応じて平均した値です。同じ駅の徒歩圏でも、台地側と低地側では揺れやすさが違います。住む場所を決めるときは、住所ごとに見られる地図もあわせて確認してください。
出典・算出方法
- 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
- 対象: 都営大江戸線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす38駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-17
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。