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小田急小田原線 地震

小田急小田原線、地震で揺れやすい駅ワースト10【2026年版】

小田急小田原線で地震の揺れに見舞われる確率がいちばん高い駅は海老名で、値は75.5%でした。

2026-09-13 公開 ・ 出典は使用データ

小田急小田原線の色の濃いところほど揺れやすい地盤(首都圏の中での相対)と駅を重ねた地図

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小田急小田原線で地震の揺れに見舞われる確率がいちばん高い駅は海老名で、値は75.5%でした。私たち編集部は、防災科学技術研究所の確率論的地震動予測地図を駅ごとに集計し、小田急小田原線の47駅を30年震度6弱以上確率の高い順に並べました。対象は、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。

値は30年以内に震度6弱以上となる確率です。駅から半径800mの円に重なる範囲を面積で按分した平均で、大きいほど、今後30年以内に強い揺れに遭う見込みが高いと読みます。首都圏はどこでもこの確率が高めに出るので、この記事では「高いか低いか」より「沿線の中でどちらに寄っているか」を見てください。

記事の先頭の地図には、地震の揺れやすさが面として色分けで重なっています。駅の周りの色が濃いかどうかを見ると、表の順位が地図のどのあたりから来ているかがつかめます。

小田急小田原線で地震で揺れやすい駅 ワースト10

順位 所在地 30年震度6弱以上確率 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 海老名 海老名 75.5% 下位 10% 14,800人
2 本厚木 厚木 70.6% 下位 14% 21,654人
3 愛甲石田 厚木 69.7% 下位 15% 15,125人
4 厚木 海老名 68.2% 下位 16% 13,605人
5 伊勢原 伊勢原 65.2% 下位 22% 16,103人
6 足柄 小田原市 64.9% 下位 22% 10,567人
7 富水 小田原市 64.6% 下位 23% 10,023人
8 東海大学前 秦野市 63.9% 下位 24% 13,730人
9 祖師ヶ谷大蔵 世田谷区 61.2% 下位 29% 35,496人
10 鶴巻温泉 秦野市 60.8% 下位 30% 14,403人

小田急小田原線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】

各駅の短評

1位 海老名海老名市)

相模川に近い平地に広がる街で、沿線でもっとも高い値になりました。首都圏全駅の中で見ても下位 10%に入ります。複数の路線が集まる乗り換え駅で、徒歩圏人口は14,800人です。

2位 本厚木厚木市)

徒歩圏人口が21,654人と、このワースト表の神奈川県内の駅では最も多い駅です。小田原から数えて14番目で、相模川を挟んで海老名の対岸側にあたります。川沿いの低い土地が徒歩圏に含まれることが、値を押し上げていると考えられます。

3位 愛甲石田厚木市)

隣の本厚木とほぼ同じ水準の69.7%です。平地から丘陵へ移り変わる途中にあり、駅の周りでも場所によって地盤の性質が変わりやすい地域です。首都圏全駅の中では下位 15%に位置します。

4位 厚木海老名市)

駅名に厚木とつきますが、所在は海老名市で、相模川の東岸に立地します。路線順では15番目で、上位の海老名本厚木の間にはさまれた位置です。川に近い駅が三つ続けて表に入ったのは、この区間の地形がよく似ているためです。

5位 伊勢原伊勢原市)

丹沢の山並みの手前、なだらかな平地に広がる駅です。値は65.2%で、首都圏全駅の中では下位 22%にあたります。徒歩圏人口は16,103人です。

6位 足柄(小田原市)

小田原から数えて2番目と、表に入った駅の中で最も小田原寄りです。川がつくった平野の上にあり、周りの土地が低く平らなことが数字に表れています。徒歩圏人口は10,567人と、表の中では小さめです。

7位 富水(小田原市)

路線順で4番目と、足柄のすぐ近くです。この二駅は同じ平野の中にあり、値の差もごくわずかです。住宅が中心の落ち着いた街で、徒歩圏人口は10,023人です。

8位 東海大学前(秦野市)

山に囲まれた盆地の東の端に位置する駅です。首都圏全駅の中では下位 24%で、表の上位の駅に比べるとやや下がります。盆地の底の平らな土地が徒歩圏に入ることが影響していると見られます。

9位 祖師ヶ谷大蔵(世田谷区)

表の中でただ一つの東京都の駅で、新宿寄りの区間から入りました。徒歩圏人口は35,496人と、この表で最も多い駅です。台地の上でも、川がつくった谷筋が徒歩圏に入ると値が上がることがあり、神奈川県西部とは別の理由で高く出た例として読めます。

10位 鶴巻温泉(秦野市)

東海大学前の隣にあたる11番目の駅です。丘陵に挟まれた谷あいにあり、値は60.8%でした。首都圏全駅の中では下位 30%で、表の下の方の駅は小田急小田原線の平均値である49.6%に近づいていきます。

沿線での位置

小田急小田原線の対象駅を路線の並びで見ると、次のようになります。

小田急小田原線の47駅を30年震度6弱以上確率の高さで並べた図(路線順。濃い色は地震で揺れやすい駅)小田原足柄東海大学前伊勢原愛甲石田厚木祖師ヶ谷大蔵新宿75.5%26.6%濃い色=地震で揺れやすい駅

濃い色の棒は、小田原寄りの前半に固まっています。とくに相模川の周辺から伊勢原・秦野のあたりまで、濃い棒が途切れずに続きます。

新宿寄りの後半に入ると、棒はいったん低くなります。都内に入ってから再び少し高くなる駅があるものの、全体としては前半より落ち着いた形です。

地形と背景の解説

この指標の差は、主に二つの要因から生まれます。一つは地盤です。川が運んだ土砂でできた沖積低地はやわらかく、揺れが増幅されやすい性質があります。台地や丘陵のように古くて締まった地盤では、同じ地震でも揺れが小さく出やすくなります。

もう一つは、震源になりうる場所との距離です。小田急小田原線の小田原寄りは相模湾に近く、海溝型の大きな地震で強い揺れが想定される地域に入ります。足柄富水が表に入ったのは、平野の地盤とこの位置関係が重なった結果と考えられます。

路線の中ほど、12番目から16番目のあたりは、相模川とその支流がつくった平地を横切る区間です。海老名から伊勢原までの上位五駅がすべてここに収まっており、この路線でもっとも値が高い区間といえます。

一方、新宿寄りでは多摩丘陵や武蔵野台地の上を走る区間が長くなり、値は下がる傾向にあります。その中で祖師ヶ谷大蔵のように表に入る駅があるのは、台地を刻む谷や川沿いの低地が徒歩圏に含まれるためです。同じ区間の中でも、駅の立地がわずかに違うだけで値が分かれます。

まとめ

ワーストに入ったからといって、その駅の周りに住めないわけではありません。確率が高めに出る地域では、建物の耐震性能や家具の固定、避難経路といった備えを優先して確かめる、という読み方をしてください。

物件を探す段階では、自治体が公開している揺れやすさマップや地盤の情報で、候補の住所そのものを調べるのが次の一歩になります。建物の建築年や構造もあわせて見ておくと、比べやすくなります。沿線の中で揺れにくい側の駅を知りたい場合は、対になる記事に一覧があります。

よくある質問

Q1. この順位は、自分の家がある場所にもそのまま当てはまりますか。

当てはまるとは限りません。値は駅から半径800mの円に重なる範囲の平均で、同じ駅の徒歩圏でも低地と高台では揺れやすさが違います。住所単位での確認には、自治体の揺れやすさマップが向いています。

Q2. ワーストに入っていない駅は、どのくらい違うのですか。

小田急小田原線の中央値は50.9%、もっとも低い駅は26.6%です。表の下の方の駅と中位の駅の差は小さく、表に入らなかった駅でも油断してよいという意味にはなりません。

Q3. 確率が高い駅は、住むのを避けた方がよいのでしょうか。

避けるべきだという意味ではありません。首都圏はどこでもこの確率が高めで、この記事が示しているのは沿線の中での相対的な差です。確率が高めの地域ほど、建物の耐震性や家の中の備えを重視して選ぶ、という使い方をしてください。

出典・算出方法

  • 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
  • 対象: 小田急小田原線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす47駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-14

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。