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京急本線 地震

京急本線、地震で揺れやすい駅ワースト10【2026年版】

京急本線で地震の揺れを最も受けやすいと想定されている駅は八丁畷で、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は79.1%でした。

2026-09-13 公開 ・ 出典は使用データ

京急本線の色の濃いところほど揺れやすい地盤(首都圏の中での相対)と駅を重ねた地図

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京急本線で地震の揺れを最も受けやすいと想定されている駅は八丁畷で、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は79.1%でした。ワーストの顔ぶれは川沿いや海沿いの平らな低地にある駅が中心です。泉岳寺寄りの一角と、横浜市南区の市街地にまとまっています。

記事の先頭の地図には、地震の揺れやすさを色で塗り分けた層が重なっています。駅の周りの色を見比べると、同じ路線の中でも場所によって想定が変わる様子が分かります。値は30年以内に震度6弱以上となる確率で、駅から半径800mの円に重なる地点の確率を、重なった面積で按分して平均したものです。私たちは京急本線のうち徒歩圏人口が一定以上の50駅を対象に、この確率が高い順に並べました。

首都圏は、もともと大きな揺れの想定が高い地域です。ここで比べているのは、沿線の中での相対的な差になります。順位が高いからといって、暮らす場所の候補から外すべきだという意味ではありません。建物選びや日頃の備えで、どこに気を配るかを考える材料として読んでください。

京急本線で地震で揺れやすい駅 ワースト10

順位 所在地 30年震度6弱以上確率 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 八丁畷 川崎市川崎区 79.1% 下位 7% 46,798人
2 鶴見市場 横浜市鶴見区 77.3% 下位 9% 41,297人
3 雑色 大田区 74.2% 下位 11% 47,689人
4 六郷土手 大田区 72.9% 下位 12% 26,679人
5 京急川崎 川崎市川崎区 71.6% 下位 13% 33,124人
6 南太田 横浜市南区 66.5% 下位 19% 37,419人
7 金沢八景 横浜市金沢区 65.5% 下位 21% 20,393人
8(同率) 京急鶴見 横浜市鶴見区 61.9% 下位 27% 35,846人
9(同率) 黄金町 横浜市南区 61.9% 下位 27% 47,114人
10 井土ヶ谷 横浜市南区 61.8% 下位 27% 31,252人

京急本線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】

各駅の短評

1位 八丁畷(川崎市川崎区)

川沿いに広がる平らな低地にあり、やわらかい地盤が揺れを大きくしやすい条件がそろっています。首都圏全駅の中で見ても下位 7%に入る値です。徒歩圏人口は46,798人と多く、この条件の中で暮らしている人が少なくありません。

2位 鶴見市場(横浜市鶴見区)

路線順では浦賀から数えて34番目で、八丁畷のすぐ隣に位置します。地形も隣駅と同じく低地が続くため、確率は77.3%と、首位に近い水準です。駅名に「市場」とあるとおり古くからの街で、徒歩圏には41,297人が暮らしています。

3位 雑色(大田区)

都県境の川を渡った東京都側の低地にある駅です。74.2%という値は、首都圏全駅の中では下位 11%にあたります。徒歩圏人口は47,689人で、上位の中でも規模の大きい住宅地を抱えています。

4位 六郷土手(大田区)

駅名が示すとおり川の土手に近く、周囲は川が運んだ土砂が積もってできた低地です。徒歩圏人口は26,679人で、ワーストの顔ぶれの中では小さい部類に入ります。確率は72.9%で、隣の雑色とほぼ同じ傾向を示しています。

5位 京急川崎(川崎市川崎区)

六郷土手八丁畷に挟まれた、京急大師線・京急本線が乗り入れる駅です。繁華街の足元も、周辺の駅と同じく平坦な低地にあります。首都圏全駅での位置は下位 13%、偏差値は39.0でした。

6位 南太田(横浜市南区)

ここから顔ぶれは横浜の市街地に移ります。浦賀から数えて21番目のこの駅は、台地のあいだを川が刻んだ谷の低地に街が広がっています。周りの高台とは地盤の性質が違うため、同じ区内でも揺れやすさに差が出やすい場所です。

7位 金沢八景(横浜市金沢区)

ワーストの中で唯一、浦賀寄りの区間から入った駅です。海に面した入り江沿いの低地が徒歩圏に含まれ、確率は65.5%になりました。徒歩圏人口は20,393人で、京急本線・京急逗子線・金沢シーサイドラインが乗り入れる乗り換えの拠点でもあります。

8位 京急鶴見(横浜市鶴見区)

京急鶴見と次の黄金町は表示上同じ値で、この2駅の順位の差に意味はありません。こちらは泉岳寺寄りの低地にまとまった駅の中で、最も浦賀側に位置します。値は61.9%で、鶴見市場から一段下がった水準です。

9位 黄金町(横浜市南区)

南太田の隣にあり、同じ谷の低地に市街地が続きます。徒歩圏人口は47,114人で、ワーストの顔ぶれでは雑色と並んで規模の大きい駅です。首都圏全駅の中では下位 27%に位置します。

10位 井土ヶ谷(横浜市南区)

路線順で南太田浦賀側の隣にあたり、横浜市南区の3駅がそろってワーストに入りました。谷あいの低地を抜ければ高台が近く、同じ徒歩圏の中でも地盤は均一ではありません。確率は61.8%、偏差値は44.3です。

沿線での位置

京急本線の対象駅を路線順に並べ、確率を棒の長さで示しました。

京急本線の50駅を30年震度6弱以上確率の高さで並べた図(路線順。濃い色は地震で揺れやすい駅)浦賀金沢八景南太田京急鶴見鶴見市場京急川崎雑色泉岳寺79.1%33.6%濃い色=地震で揺れやすい駅

濃い色の棒は、泉岳寺寄りの川沿いの区間と、路線の中ほどにある横浜市南区の一帯の2か所に固まっています。都県境の川をはさんだ前後の駅が続けて並ぶ様子は、地図で見ても同じ色の範囲が広がっていることと対応します。

一方、浦賀に近い横須賀市の区間は、薄い色の棒が続きます。その中で金沢八景だけが濃く、海沿いの低地を抱える駅が局地的に値を上げていることが読み取れます。

地形と背景の解説

地震の揺れの大きさは、震源からの距離に加えて、足元の地盤でも大きく変わります。川が運んだ砂や泥が積もった沖積低地はやわらかく、揺れを増幅しやすい性質があります。これに対して、台地や丘陵のかたい地盤の上では、揺れが大きくなりにくい傾向があります。京急本線で確率に差が出るのは、主にこの地盤の違いによるものです。

泉岳寺寄りの区間は、大きな川の下流に広がる平野を横切っています。八丁畷から雑色にかけての駅が連続してワーストに入ったのは、この低地が一続きになっているためです。

路線の中ほどの横浜の市街地は、台地と、そのあいだを流れる川沿いの低地が入り組んだ地形です。線路と駅が谷の低い部分を通っているため、井土ヶ谷南太田黄金町が並んで値を上げました。

浦賀寄りでは丘陵が海の近くまで迫り、かたい地盤の上にある駅が多くなります。ただし、入り江沿いの低地を徒歩圏に含む駅は例外になりやすく、金沢八景がその例です。

沿線全体の中央値は52.5%、最も低い駅でも33.6%あります。いちばん低い駅でも首都圏らしい水準にあり、そのうえでの相対差だという点は押さえておいてください。

まとめ

ワーストに入った駅の周辺で住まいを探すなら、まず自治体が公表している揺れやすさマップで、候補の物件がある場所の色を確かめてください。同じ徒歩圏でも、高台に上がるだけで地盤の条件が変わることがあります。

次に、建物そのものを確認します。新しい耐震基準で建てられているか、地盤の調査や基礎の工事がどう行われたかは、揺れやすい土地ほど暮らしの安全を大きく左右します。入居後は家具の固定や備蓄など、揺れに備えた準備を早めに進めておくと安心です。

揺れにくい側の顔ぶれは、対の記事で紹介しています。通勤先や家賃と照らし合わせながら、沿線全体の中で候補を比べてみてください。

よくある質問

Q1. この確率は駅のどこを指していますか。

駅そのものの一点ではなく、駅から半径800mの円に重なる地点の確率を、面積で按分して平均した値です。円の中に低地と高台が混ざっていれば、その平均になります。同じ駅の徒歩圏でも、実際の揺れやすさは場所によって異なります。

Q2. 揺れやすい駅には住まないほうがよいですか。

一概にそうとは言えません。首都圏はもともと想定が高い地域で、この記事は沿線内での相対的な差を示しています。建物の耐震性や家具の固定といった備えで、被害の受け方は大きく変わります。

Q3. 確率が高い駅で物件を選ぶとき、何を確認すればよいですか。

物件の場所が低地か高台かを、揺れやすさマップや現地の高低差で確かめてください。あわせて、建物が建てられた時期と耐震基準、地盤調査の有無を不動産会社や管理会社に確認しておくと、判断の材料がそろいます。

出典・算出方法

  • 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
  • 対象: 京急本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす50駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-13

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。