京急本線 地震
京急本線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】
今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が京急本線で最も低かったのは京急田浦(横須賀市)で、値は33.6%でした。
2026-09-13 公開 ・ 出典は使用データ

今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が京急本線で最も低かったのは京急田浦(横須賀市)で、値は33.6%でした。続く安針塚と屏風浦も含め、上位には浦賀寄りの駅が目立ちます。
私たちは防災科学技術研究所の確率論的地震動予測地図を駅ごとに集計し、50駅を30年震度6弱以上確率の低い順に並べました。対象は徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。値は30年以内に震度6弱以上となる確率です。駅から半径800mの円に重なる範囲を、面積に応じて按分し平均しました。
首都圏はもともと大きな地震が起こりやすい地域です。この確率が低いと言える駅は、どこにもありません。読むべきなのは駅どうしの相対的な差で、対象全体の中央値は52.5%、平均は51.9%です。記事の先頭の地図では、駅の色分けと揺れやすさの広がりをあわせて確かめられます。
京急本線で地震で揺れにくい駅 TOP10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 30年震度6弱以上確率 | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 京急田浦 | 横須賀市 | 33.6% | 上位 15% | 10,717人 |
| 2 | 安針塚 | 横須賀市 | 34.4% | 上位 15% | 6,732人 |
| 3 | 屏風浦 | 横浜市磯子区 | 35.1% | 上位 16% | 25,763人 |
| 4 | 浦賀 | 横須賀市 | 35.3% | 上位 16% | 14,701人 |
| 5(同率) | 馬堀海岸 | 横須賀市 | 36.9% | 上位 18% | 11,503人 |
| 6(同率) | 県立大学 | 横須賀市 | 36.9% | 上位 18% | 17,608人 |
| 7(同率) | 逸見 | 横須賀市 | 36.9% | 上位 18% | 10,845人 |
| 8 | 汐入 | 横須賀市 | 37.6% | 上位 19% | 10,964人 |
| 9 | 能見台 | 横浜市金沢区 | 38.7% | 上位 20% | 19,919人 |
| 10 | 杉田 | 横浜市磯子区 | 39.1% | 上位 20% | 24,528人 |
各駅の短評
1位 京急田浦(横須賀市)
路線全体で最も低い33.6%を示し、首都圏全駅の中でも上位 15%に入ります。丘陵地が海の近くまで迫る区間にあり、浦賀から数えると10番目です。徒歩圏に暮らす人は10,717人です。
2位 安針塚(横須賀市)
路線順で9番目にあたり、京急田浦の隣の駅です。値は34.4%で、京急田浦との差はわずかでした。この一帯がまとまって低い水準にあることがうかがえます。上位の中では人口6,732人と落ち着いた規模です。
3位 屏風浦(横浜市磯子区)
横浜市内から上位に入ったのがこの駅です。浦賀から数えて17番目で、上位の顔ぶれの中ではやや泉岳寺寄りに位置します。25,763人が暮らす住宅地でありながら、値は35.1%に収まりました。
4位 浦賀(横須賀市)
路線順の並びでは先頭にあたる駅です。値は35.3%、偏差値は59.0でした。海に面してはいるものの、徒歩圏には起伏のある土地が多く含まれます。それが値を抑えている要因と考えられます。
5位 馬堀海岸(横須賀市)
この駅と県立大学、逸見の組は表示上同じ値で、順位の差に意味はありません。選ぶ際は値ではなく、駅周辺の地形や暮らしの規模で見比べるのが実用的です。浦賀のすぐ隣、路線順で2番目にあります。
6位 県立大学(横須賀市)
先の2駅と比べると、徒歩圏人口は17,608人と多めです。位置は浦賀から数えて5番目で、市街地が続く区間に入ります。
7位 逸見(横須賀市)
谷あいに開けた市街地と背後の丘陵地が近い駅です。徒歩圏の中でも、場所によって揺れやすさに差が出やすい地形といえます。路線順は8番目で、安針塚と隣り合います。
8位 汐入(横須賀市)
逸見の隣にありながら、値は37.6%と少し上がりました。海沿いの平地を含むぶん、丘陵地が中心の駅より揺れやすさが加わる形です。首都圏全駅の中での位置は上位 19%です。
9位 能見台(横浜市金沢区)
横浜市金沢区から入った駅で、浦賀から数えて14番目です。人口19,919人は上位の中でも多く、住宅地の広がりと低めの値を両立しています。
10位 杉田(横浜市磯子区)
TOP10の最後は、屏風浦と隣り合う駅でした。値は39.1%で、偏差値は56.9です。ここから泉岳寺寄りへ進むと、値は高い駅が増えていきます。
沿線での位置
全駅を路線順に並べ、上位の駅を濃い色で示しました。
図を見ると、濃い棒は浦賀寄りに集まっています。路線順では1番目から17番目の範囲に収まり、それより泉岳寺側には上位の駅が一つもありません。
棒の高さは、浦賀側から泉岳寺側へ向かうにつれて全体に高くなる傾向があります。途中で上下する区間もあり、隣り合う駅でも地形の違いで差がつくことが読み取れます。
地形と背景の解説
この確率の差は、主に地盤の違いから生まれます。同じ強さの地震でも、かたい台地や丘陵地では揺れが増幅されにくいのが一般的です。反対に、川沿いの低地や埋立地のようなやわらかい地盤では揺れが大きくなりやすくなります。
路線の浦賀寄りは起伏の多い丘陵地を走り、駅の徒歩圏にもかたい地盤が多く含まれます。上位の駅が1番目から17番目に集中しているのは、このためと考えられます。
一方、泉岳寺寄りでは、大きな川の河口に近い低地や海沿いの平らな市街地を通る区間が長くなります。対象全体の最小は33.6%、最大は79.1%です。同じ路線でも、地盤によって値が大きく変わることが分かります。
まとめ
揺れにくさを重視して沿線で住まいを探すなら、まず浦賀寄りの駅から候補を見るのが近道です。ただし、この順位は半径800mの円の平均値にすぎません。同じ駅の徒歩圏でも、高台と谷底では揺れ方が変わります。
候補が絞れたら、自治体のハザードマップで揺れやすさや地盤の情報を確かめ、実際に歩いて高低差を見てください。揺れによる被害は建物の耐震性にも大きく左右されます。物件ごとの築年や構造もあわせて確認すると、判断の精度が上がります。
よくある質問
Q1. 京急本線で一番地震に強い駅はどこですか?
今回の集計で最も低い値だったのは京急田浦です。ただし比べているのは揺れに見舞われる確率で、建物の強さや避難のしやすさは含みません。駅選びの入口として使ってください。
Q2. 同じ駅でも場所によって揺れやすさが違うのはなぜですか?
値が、駅から半径800mの円に重なる範囲の平均だからです。円の中に台地と低地が混ざっていれば、地点ごとの揺れやすさは平均値より高くも低くもなります。住まいの位置が決まったら、その地点の情報を個別に確かめることが大切です。
Q3. 確率が低い駅なら地震への備えは要りませんか?
備えは必要です。首都圏ではどの駅でも震度6弱以上の揺れが起こりえます。この記事が示しているのは駅どうしの相対的な差だけです。家具の固定や備蓄など、日頃の備えはどこに住む場合でも欠かせません。
出典・算出方法
- 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
- 対象: 京急本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす50駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-13
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。