小田急小田原線 浸水
小田急小田原線で大規模な浸水に弱い駅ワースト10【2026年版】
小田急小田原線で大規模な浸水に最も弱い駅は登戸で、徒歩圏の71.3%が浸水深3m以上の想定区域に入ります。
2026-09-15 公開 ・ 出典は使用データ

小田急小田原線で大規模な浸水に最も弱い駅は登戸で、徒歩圏の71.3%が浸水深3m以上の想定区域に入ります。2位の向ヶ丘遊園も68.9%と近い値です。駅名だけ見ると多摩川沿いの区間に偏っていますが、表を下っていくと小田原寄りの駅も目立ちます。
浸水深3mは、住宅の1階の天井を超えて水が届く深さです。私たちは国土数値情報の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を駅ごとに集計しました。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円のうち、3m以上の浸水が想定される範囲がどれだけあるかを表します。記事の先頭の地図では、青く塗られた範囲が浸水想定区域です。
対象は小田急小田原線の47駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。この記事は「住むなら何に備えるか」を考える材料で、駅の良し悪しを決めるものではありません。
小田急小田原線で大規模な浸水に弱い駅 ワースト10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 洪水浸水想定率(3m以上) | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 登戸 | 川崎市多摩区 | 71.3% | 下位 5% | 26,886人 |
| 2 | 向ヶ丘遊園 | 川崎市多摩区 | 68.9% | 下位 5% | 30,395人 |
| 3 | 和泉多摩川 | 狛江市 | 30.1% | 下位 10% | 18,820人 |
| 4 | 狛江 | 狛江市 | 19.8% | 下位 12% | 29,523人 |
| 5 | 螢田 | 小田原市 | 18.6% | 下位 13% | 10,646人 |
| 6 | 町田 | 町田市 | 12.4% | 下位 16% | 27,637人 |
| 7 | 足柄 | 小田原市 | 8.9% | 下位 17% | 10,567人 |
| 8 | 富水 | 小田原市 | 5.8% | 下位 20% | 10,023人 |
| 9 | 厚木 | 海老名市 | 4.3% | 下位 21% | 13,605人 |
| 10 | 秦野 | 秦野市 | 3.8% | 下位 22% | 13,680人 |
小田急小田原線で大規模な浸水に強い駅は22駅、差が出るのはここから【2026年版】
各駅の短評
1位 登戸(川崎市多摩区)
多摩川のすぐそばの平地に駅があり、徒歩圏の大部分が深い浸水の想定範囲に入ります。首都圏全駅と比べると下位 5%の位置です。徒歩圏人口は26,886人と多いので、住まい選びでは建物の階数や避難先を早めに確かめておくと安心です。
2位 向ヶ丘遊園(川崎市多摩区)
小田原から数えて29番目で、1位の登戸の隣駅にあたります。同じ川沿いの低い土地が続いているため、値もほぼ横並びです。丘陵に近い側と川に近い側では浸水深が変わるので、徒歩圏の中でも場所ごとに見分ける必要があります。
3位 和泉多摩川(狛江市)
ここから東京都に入ります。数値は30.1%で、上位2駅との間には大きな差があります。駅名のとおり多摩川に近く、川側の区域に深い浸水の想定がかかっています。
4位 狛江(狛江市)
路線上では和泉多摩川の新宿寄りの隣で、川から少し離れた分だけ値は19.8%にとどまります。徒歩圏人口は29,523人です。住宅地が広がる駅なので、ハザードマップで番地単位の浸水深を見ておくと役に立ちます。
5位 螢田(小田原市)
小田原から3番目にある、平野部の駅です。大きな川がつくった平らな土地にあり、徒歩圏の一部に深い浸水の想定がかかります。首都圏全駅の中では下位 13%です。
6位 町田(町田市)
JR横浜線も乗り入れる大きな駅で、徒歩圏人口は27,637人です。台地に囲まれていますが、川沿いの低いところに想定区域が伸びています。駅前の繁華街と川に近い住宅地では条件が違うと考えてください。
7位 足柄(小田原市)
小田原のひとつ隣、2番目の駅です。螢田と同じ平野の端にあり、値は8.9%です。平地は駅から少し歩いただけで地面の高さが変わることがあります。
8位 富水(小田原市)
路線順で螢田の隣にあたり、小田原寄りの駅がこの表に3駅並んだことになります。値は5.8%と小さめですが、徒歩圏の端にある川沿いの区域が数字に表れています。
9位 厚木(海老名市)
駅名は厚木ですが、所在地は海老名市です。大きな川の近くにあり、徒歩圏の一部だけが深い浸水の想定区域に入っています。JR相模線との乗り換え駅で、徒歩圏人口は13,605人です。
10位 秦野(秦野市)
山に囲まれた盆地の駅で、市街地を流れる川に沿って想定区域が細く伸びています。値は3.8%で、首都圏全駅の中では下位 22%です。範囲は限られるので、住む場所が川からどれだけ離れているかを見るのが近道です。
沿線での位置
小田急小田原線の全駅を、路線の並び順に並べると次のようになります。
濃い色の棒は、多摩川を渡る前後の区間と小田原寄りの平野部に集まっています。一方で、丘陵を越えて走る中ほどの区間と、新宿寄りの都内の区間では棒がほとんど立っていません。
先頭の地図を合わせて見ると、青い範囲が川の流れに沿って帯のように広がり、そこを線路が横切る場所で値が大きくなる様子が分かります。
地形と背景の解説
大規模な浸水の想定は、大きな川に近い低地に集まります。小田急小田原線では、小田原から数えて29番目から32番目までの駅がワースト上位の4駅を占めました。多摩川を渡る前後の区間で、川がつくった平らな低地に線路と駅が並んでいるためです。
もうひとつのまとまりは小田原寄りで、2番目から4番目までの駅が表に入っています。こちらは川が運んだ土砂が積もってできた平野で、低い土地が広く続きます。15番目の厚木や9番目の秦野のように、中ほどの区間でも川に近い駅は顔を出します。
路線全体では中央値が0.1%、平均が5.5%です。平均が中央値を大きく上回るのは、多くの駅がほぼ想定区域の外にあり、一部の駅だけが大きな値を持つためです。大規模な浸水への備えが特に要るのは、沿線の中でも川沿いの限られた区間だと言えます。
まとめ
ワーストに入った駅の近くに住むことを考えているなら、まず自治体のハザードマップで、住む予定の建物の浸水深を番地単位で確かめてください。徒歩圏の割合が大きくても、高台側の区画なら想定区域から外れていることがあります。
次に、建物の階数と避難先を確認します。深い浸水が想定される場所では、上の階に住む、近くの高い建物を避難先として決めておく、といった選び方で備えられます。現地を歩き、川から駅までの間にどれくらい高低差があるかを自分の目で見ておくのも有効です。
よくある質問
Q1. 値は駅の建物そのものの浸水深ですか?
いいえ。駅から半径800mの円の中で、浸水深3m以上の想定がかかる面積の割合です。同じ駅の徒歩圏でも、川側と高台側では想定が大きく違うことがあります。
Q2. なぜ特定の区間にワーストの駅が集まるのですか?
深い浸水の想定は、大きな川の近くに広がる低い土地に集まるからです。小田急小田原線では、多摩川を渡る区間と小田原寄りの平野部がこれにあたり、線路がそうした土地を通る場所で値が大きくなります。
Q3. 大規模な浸水に強い駅はどこで見られますか?
表の直後にリンクした対の記事で、値が小さい駅をまとめています。想定の範囲は地図の青い色でも確かめられるので、駅を比べるときは記事の先頭の地図もあわせて見てください。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(3m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深3m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク3以上
- 対象: 小田急小田原線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす47駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-16
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。