東海道線 地震
JR東海道線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】
JR東海道線で最も揺れにくいと出たのは東戸塚(横浜市戸塚区)で、30年以内に震度6弱以上となる確率は33.6%でした。
2026-09-20 公開 ・ 出典は使用データ

JR東海道線で最も揺れにくいと出たのは東戸塚(横浜市戸塚区)で、30年以内に震度6弱以上となる確率は33.6%でした。以下、真鶴、湯河原と続きます。大きな地震への備えを駅選びの材料にしたい方に向けて、私たち編集部はJ-SHISの確率論的地震動予測地図を駅ごとに集計し、JR東海道線の31駅(徒歩圏人口が一定以上の駅)を低い順に並べました。
値は30年以内に震度6弱以上となる確率で、駅から半径800mの円に重なる地盤のメッシュを、重なった面積で按分して平均したものです。
先に断っておくと、対象駅の最小値は33.6%、最大値は73.3%、中央値は53.8%でした。1位の駅でも決して低い数字ではありません。この記事が示すのは絶対的な安全ではなく、同じ沿線の中での相対的な差になります。
JR東海道線で地震で揺れにくい駅 TOP10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 30年震度6弱以上確率 | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 東戸塚 | 横浜市戸塚区 | 33.6% | 上位 15% | 27,808人 |
| 2 | 真鶴 | 真鶴町 | 35.7% | 上位 17% | 5,792人 |
| 3 | 湯河原 | 湯河原町 | 36.3% | 上位 17% | 7,023人 |
| 4 | 大磯 | 大磯町 | 42.9% | 上位 25% | 7,109人 |
| 5 | 二宮 | 二宮町 | 43.4% | 上位 26% | 6,738人 |
| 6 | 品川 | 港区 | 45.7% | 上位 32% | 21,886人 |
| 7 | 高輪ゲートウェイ | 港区 | 47.6% | 上位 38% | 26,447人 |
| 8 | 田町 | 港区 | 49.2% | 上位 43% | 36,910人 |
| 9 | 大森 | 大田区 | 49.4% | 上位 43% | 53,073人 |
| 10 | 鴨宮 | 小田原市 | 50.6% | 上位 46% | 14,344人 |
JR東海道線、地震で揺れやすい駅ワースト10【2026年版】
各駅の短評
1位 東戸塚(横浜市戸塚区)
丘陵を切り開いた高台に駅とその周辺が広がっており、徒歩圏に軟らかい低地の堆積層が入りにくい地形です。値は33.6%、偏差値は59.9で、首都圏全駅の中での位置は上位 15%にあたります。徒歩圏人口は27,808人と、この顔ぶれの中では大きい部類に入ります。
2位 真鶴(真鶴町)
路線順では湯河原から数えて2番目にあり、湯河原寄りの区間に位置しています。海に突き出した地形で、駅の徒歩圏は平地が狭く斜面が多くを占めます。値は35.7%にとどまりました。
3位 湯河原(湯河原町)
路線順の先頭にあたるのがこの駅で、山地が海際まで迫る一帯に立地しています。徒歩圏人口は7,023人と小さく、市街地が谷筋に沿って細長く伸びる形になっています。首都圏全駅の中での位置は上位 17%です。
4位 大磯(大磯町)
ここから値が一段上がり、42.9%になります。背後に丘陵、前面に海という地形で、駅の徒歩圏には斜面地と海岸沿いの平地が混在しています。
5位 二宮(二宮町)
徒歩圏人口は6,738人。路線順では湯河原から8番目で、ひとつ前に挙げた駅の隣にあたります。地形条件が似た区間が続くため、値も近い水準で推移しています。
6位 品川(港区)
上位のなかで唯一、複数路線が乗り入れる大規模なターミナルです(JR山手線・JR東海道新幹線・JR東海道線・京急本線)。位置としては東京寄りの端に近く、湯河原から数えると30番目になります。徒歩圏に台地側が含まれるため、値は45.7%、首都圏全駅の中での位置は上位 32%となりました。
7位 高輪ゲートウェイ(港区)
品川と同じ区内にあり、湯河原から数えて31番目とすぐ隣に並びます。徒歩圏は台地側と海側の低地にまたがるため、値は47.6%とわずかに上がります。
8位 田町(港区)
徒歩圏人口は36,910人で、上位のなかでも密度の高い市街地が広がっています。人が多く集まる場所ほど揺れにくいとは限りませんが、円の中に高い土地の側が入るぶん、値は49.2%にとどまりました。
9位 大森(大田区)
徒歩圏人口は53,073人に達し、TOP10では最大規模になります。駅の西側に台地、東側に低地という構成で、円の中に両方が入るため値は49.4%まで上がりました。
10位 鴨宮(小田原市)
路線順では湯河原から6番目。値は50.6%で、対象駅の中央値をわずかに下回る位置につけています。境界線上にある駅といえます。
沿線での位置
上位の駅が路線のどこに散らばっているかを、次の図で確かめてください。濃い色がこの記事で取り上げた、揺れにくい側の駅です。
図を見ると、色の濃い駅が路線の両端に寄り、中間の区間に薄い駅が並ぶ形が読み取れます。湯河原寄りは山地と丘陵、東京寄りは台地という別々の理由で、それぞれ相対的に良い側へ回っています。
その両端の構図の中で、東戸塚だけが中間の区間から1位に食い込んでいる点がこの路線の特徴になります。
揺れの差は地盤から生まれる
同じ路線でも駅によって確率が変わるのは、地表付近の地盤が揺れをどれだけ増幅するかが場所ごとに違うためです。川が運んだ砂や泥が厚く積もった沖積低地では揺れが大きくなりやすく、固い層が浅い台地や丘陵では増幅が小さくなります。
JR東海道線は、海沿いの平野と、いくつもの川が削った低地、その間に残る台地を縫って走っています。湯河原寄りでは山地が海に迫り、平地そのものが限られるため、徒歩圏に低地が占める割合が小さくなります。東京寄りでは、かつての海岸線より内陸側に残る台地の上に駅の徒歩圏がかかっているかどうかが分かれ目です。
これに対して、川の合流部や河口に近い区間では、徒歩圏のほとんどが低地に入ります。そうした駅がどこかは対になる記事にまとめてあるので、比較して読んでみてください。
まとめ
数字の小さい駅を選べば地震に遭わないという話ではありません。対象駅の平均は53.8%で、順位の上下にかかわらず首都圏は高い水準にあります。読み方としては、同じ路線で通勤圏を絞ったあと、最後の一押しの材料にするのが現実的です。
気になる駅が見つかったら、自治体のハザードマップで揺れやすさの地図を開き、検討中の住所が台地側か低地側かを確かめてください。現地で坂の有無と高低差を歩いて確認すると、地図の情報と一致するかどうかが分かります。建物の耐震性能は地盤とは別の話なので、そちらも合わせて確認する必要があります。
よくある質問
Q1. JR東海道線でいちばん揺れにくい駅はどこですか
東戸塚です。30年以内に震度6弱以上となる確率は33.6%で、対象とした31駅の中で最も低い値でした。ただし首都圏全体で見れば上位 15%という位置づけであり、備えが不要という意味にはなりません。
Q2. 東京寄りと湯河原寄りでは、どちらが揺れにくいですか
一概には言えません。TOP10には両方の区間の駅が入っており、山地・丘陵が広がる湯河原寄りと、台地が残る東京寄りが、別の理由で上位に並んでいます。むしろ差が出るのは、その間にある低地の区間です。
Q3. 「地震で揺れにくい」と出た駅なら、駅前のどこでも同じですか
いいえ。この記事の値は駅を中心とした半径800mの円の平均であり、円の中でも台地の上と谷底では揺れやすさが違います。実際に住む場所を決めるときは、住所単位で地盤を確認してください。
出典・算出方法
- 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
- 対象: JR東海道線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす31駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-21
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。