総武線 地震 危険
JR総武線、地震で揺れやすい駅ワースト10【2026年版】
JR総武線で最も揺れやすいのは旭駅で、30年以内に震度6弱以上となる確率は87.9%です。
2026-09-20 公開 ・ 出典は使用データ

JR総武線で最も揺れやすいのは旭駅で、30年以内に震度6弱以上となる確率は87.9%です。次いで新小岩駅が87.5%、錦糸町駅が86.9%と続きます。私たちは防災科学技術研究所の確率論的地震動予測地図を駅ごとに集計し、JR総武線の31駅を確率の高い順に並べました。
値は30年以内に震度6弱以上となる確率です。大きいほど、駅から半径800mの円の中で、強い揺れに見舞われる見込みが高いことを意味します。対象は徒歩圏人口が一定以上の駅(pop_2020>=5000)に絞っており、利用者がごく少ない駅は入っていません。
先に断っておくと、この確率は首都圏のどこでも決して低くありません。ここで読むべきは絶対値ではなく相対差です。同じ路線の中でも、駅がどんな地盤の上に立っているかで数字は大きく動きます。
JR総武線で地震で揺れやすい駅 ワースト10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 30年震度6弱以上確率 | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 旭 | 旭市 | 87.9% | 下位 1% | 5,211人 |
| 2 | 新小岩 | 葛飾区 | 87.5% | 下位 1% | 35,664人 |
| 3 | 錦糸町 | 墨田区 | 86.9% | 下位 1% | 46,834人 |
| 4(同率) | 平井 | 江戸川区 | 84.9% | 下位 3% | 35,858人 |
| 5(同率) | 亀戸 | 江東区 | 84.9% | 下位 3% | 47,406人 |
| 6 | 銚子 | 銚子市 | 73.6% | 下位 12% | 5,712人 |
| 7 | 本八幡 | 市川市 | 69.8% | 下位 15% | 35,213人 |
| 8 | 下総中山 | 船橋市 | 68.0% | 下位 16% | 35,282人 |
| 9(同率) | 両国 | 墨田区 | 67.1% | 下位 18% | 40,143人 |
| 10(同率) | 佐倉 | 佐倉市 | 67.1% | 下位 18% | 8,559人 |
JR総武線、地震で揺れにくい駅ランキングTOP10【2026年版】
各駅の短評
1位 旭(旭市)
87.9%という値は、首都圏全体で見ても下位 1%にあたります。路線順では東京から数えて41番目、銚子寄りに位置します。海沿いの平野に開けた土地で、河川と海がつくった柔らかい堆積層が厚く載っているとみられます。徒歩圏人口は5,211人です。
2位 新小岩(葛飾区)
荒川と中川に挟まれた東京東部の低地に立つ駅です。この一帯は川が運んだ砂と泥が積み重なった沖積低地で、地盤が揺れを増幅しやすい典型的な地形といえます。値は87.5%、徒歩圏人口は35,664人と、ワースト上位の中では人口規模が大きい部類に入ります。
3位 錦糸町(墨田区)
乗り入れ路線はJR総武線・東京メトロ半蔵門線で、東京から数えて8番目という都心寄りの立地です。ターミナルとして栄えている駅ですが、地盤条件という意味では東部低地の一角にあり、確率は86.9%まで上がります。利便性と地盤の良し悪しは別の話だと分かる例でしょう。
4位 平井(江戸川区)
平井駅と次の亀戸駅は表示上同じ値で、順位の差に意味はありません。徒歩圏人口35,858人を抱える住宅地で、旧中川の流路に近い低地が広がります。首都圏全駅の中での位置は下位 3%です。
5位 亀戸(江東区)
隣の平井駅とは区が変わりますが、地盤の成り立ちは地続きです。JR総武線・東武亀戸線が乗り入れ、徒歩圏人口は47,406人と本ランキング中でも上位の規模になります。人が多く集まる場所ほど、揺れへの備えが効いてくるはずです。
6位 銚子(銚子市)
東京から数えて46番目、路線のいちばん東側にある駅です。値は73.6%で、ここから確率の水準がひと段落ちます。徒歩圏人口5,712人と規模は小さく、都心部の駅とは事情がかなり異なります。台地と低地が入り組む半島先端の地形が、数字にも表れているようです。
7位 本八幡(市川市)
千葉県側に入って最初に顔を出すのがこの駅で、確率は69.8%。JR総武線・都営新宿線が使え、徒歩圏人口は35,213人あります。江戸川を渡った先の低地と、南に控える台地のちょうど境目あたりに位置しています。
8位 下総中山(船橋市)
台地の縁という地形が、この駅の性格をよく説明します。東京から数えて15番目、本八幡駅の隣にあたり、値も68.0%と近い水準です。台地の上と麓では揺れ方が変わるため、同じ徒歩圏でも南北で条件が違ってくると考えられます。
9位 両国(墨田区)
両国駅と次の佐倉駅は表示上同じ値で、順位の差に意味はありません。こちらは東京から数えて4番目という都心のど真ん中で、隅田川に面した低地に駅があります。徒歩圏人口は40,143人、首都圏全駅の中では下位 18%です。
10位 佐倉(佐倉市)
同じ値でも背景は両国駅とまるで違います。銚子寄りの内陸にあり、JR成田線・JR総武線が交わる拠点です。台地の上に市街地が広がる一方、谷筋には柔らかい地層が入り込むため、徒歩圏の平均としてこの水準に落ち着いたとみられます。徒歩圏人口は8,559人です。
沿線での位置
ワースト上位の駅が路線のどこに集まっているかを、並び順に沿って見てみます。
濃い色で示したのがこの記事で取り上げた駅です。棒の高さは東京側でいったん低く沈み、その東でぐんと持ち上がったあと、千葉県の内陸に向かって緩やかに下がっていきます。そして路線の東端に近づくと、再び高い棒が現れます。
つまり揺れやすい駅は一か所に固まっているのではなく、都心の東側と、房総の海寄りという二つのかたまりに分かれています。真ん中の区間が相対的に落ち着いて見えるのは、そこが台地の上を走っているからです。
地形と背景の解説
この確率を左右するのは、地表に近い地盤の柔らかさです。震源からの距離や断層の位置は同じ路線内ならほとんど変わらないため、駅ごとの差はほぼ地盤で決まると考えてよいでしょう。
東京から東へ向かう区間は、隅田川・荒川・中川といった河川がつくった低地です。砂や泥が厚く積もった土地は地震波を増幅させるため、確率が押し上げられます。上位に東京都東部の駅が並ぶのはこのためです。
一方、江戸川を越えて千葉県に入ると、下総台地という固い基盤の上を走る区間が現れます。台地上の駅は相対的に数字が下がりますが、台地といっても一様ではありません。谷津と呼ばれる細い谷が刻まれており、そこには柔らかい地層が残っています。台地の駅でも徒歩圏に谷が食い込んでいれば、平均値は上がります。
銚子寄りの区間は、九十九里の平野と海岸沿いの低地が続きます。都心から離れているから安全、という見方が当てはまらない典型です。
まとめ
数字の高い駅を避ければ済む、という話ではありません。JR総武線の中で見れば確率の幅は45.6%から87.9%まで開いていますが、いちばん低い駅でも十分に高い水準です。
住む場所を絞り込む段階では、自治体が公開している揺れやすさマップや地盤情報で、番地レベルの条件を確かめてください。徒歩圏の中でも台地の上と谷底では事情が変わります。あわせて建物の耐震性能と、家具の固定など室内の備えを点検しておくと、数字に振り回されずに済みます。
よくある質問
Q1. JR総武線で最も揺れやすい駅はどこですか
旭駅で、30年以内に震度6弱以上となる確率は87.9%です。続く新小岩駅が87.5%、錦糸町駅が86.9%となっています。
Q2. 揺れやすい駅と揺れにくい駅で、どれくらい差がありますか
対象31駅の中では、最小が45.6%、最大が87.9%、中央値は61.6%でした。順位そのものより、自分の候補駅が中央値のどちら側にあるかを見るほうが実用的です。
Q3. 同じ駅でも、場所によって揺れ方は違いますか
違います。この記事の値は駅から半径800mの円の平均で、円の中に台地と低地が混ざっていれば両方をならした数字になります。番地単位の条件は地図から場所を指定して確認してください。
出典・算出方法
- 指標: 30年震度6弱以上確率 — 駅中心半径800m円と重なるJ-SHIS 250mメッシュの T30_I55_PS(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率。確率論的地震動予測地図 2024年版・平均ケース・全地震)を重なり面積で按分した平均
- 対象: JR総武線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす31駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- J-SHIS 確率論的地震動予測地図 2024年版(平均ケース・全地震)250mメッシュ(地震ハザード情報提供API)(Y2024/AVR/TTL_MTTL、J-SHIS利用規約(出典明記で利用可。防災科学技術研究所)): https://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-meshinfo
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-21
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。