東武野田線 浸水
東武野田線で大規模な浸水に強い駅は14駅、差が出るのはここから【2026年版】
東武野田線では、徒歩圏に浸水深3m以上の想定区域がまったく無い駅が14駅あり、対象駅の40%(4割)を占めます。
2026-09-22 公開 ・ 出典は使用データ

東武野田線では、徒歩圏に浸水深3m以上の想定区域がまったく無い駅が14駅あり、対象駅の40%(4割)を占めます。この14駅はどれも0.0%で横並びなので、駅ごとの差はありません。差が出てくるのは、残りの駅です。
記事の先頭の地図では、色の付いた範囲が洪水の浸水想定区域です。駅の色分けと重ねて見ると、想定区域が路線のどのあたりにかかっているかが分かります。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円の中に、浸水深3m以上と想定される土地がどれだけあるかを表します。3m以上は、住宅の一階部分がほぼ水に沈む深さです。対象は東武野田線の35駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。
大規模な浸水に強い駅は14駅(東武野田線の40%)
次の駅は、想定最大規模の洪水でも徒歩圏に浸水深3m以上の区域が入りません。並びは路線順で、順位を表すものではありません。
- 大宮(さいたま市大宮区)
- 北大宮(さいたま市大宮区)
- 大和田(さいたま市見沼区)
- 七里(さいたま市見沼区)
- 岩槻(さいたま市岩槻区)
- 江戸川台(流山市)
- 初石(流山市)
- 流山おおたかの森(流山市)
- 柏(柏市)
- 新柏(柏市)
- 増尾(柏市)
- 逆井(柏市)
- 新鎌ヶ谷(鎌ケ谷市)
- 鎌ヶ谷(鎌ケ谷市)
東武野田線で大規模な浸水に弱い駅ワースト10【2026年版】
沿線での位置
対象駅を路線順に並べて、値を棒の高さで示しました。
棒の無い駅が、大宮寄りのかたまりと、路線の中ほどを過ぎて船橋へ向かう区間の二か所に集まっているのが読み取れます。反対に、路線の中ほどでは棒が高く伸びる駅が続き、大規模な浸水が想定される土地が徒歩圏に広く入っています。
もう一つ目を引くのは、船橋の手前まで来ると再び小さな棒が現れることです。横並びの駅が途切れた先は、値がゼロではないものの小さい駅が多く、中ほどの区間とは様子が違います。先頭の地図と見比べると、色の付いた範囲が路線のどこを横切っているかがつかみやすくなります。
地形と背景の解説
浸水深3m以上の区域は、堤防に守られた内側の低い土地や、かつて湿地や水田だった土地に広がりやすい性質があります。大きな川があふれた場合、水は周りより低い場所に集まり、深くたまります。駅の周りが台地の上にあれば、こうした深い浸水はまず届きません。
東武野田線は、埼玉県東部から千葉県北西部へ、いくつもの川とその流域の低地を横切って走る路線です。大宮寄りの区間は台地の上に駅が並ぶため、徒歩圏に深い浸水の想定がかかりません。路線の中ほどでは、大きな川に挟まれた低地を通る区間が長く、駅の周りに深い浸水の想定区域が広がります。対象駅全体の平均が8.5%なのに中央値が0.1%にとどまるのは、この中ほどの一部の駅で値が大きく跳ね上がっているためです。
川を渡り終えて船橋方面に向かうと、線路は再び台地に上がります。横並びの駅がもう一度まとまって現れるのはこのためです。ただし台地の上でも、小さな川が刻んだ谷筋は周りより低く、徒歩圏の端にそうした谷がかかる駅では値がわずかに付くことがあります。
まとめ
東武野田線で大きな洪水への備えを重視するなら、まず上の14駅を候補に入れるのが近道です。そのうえで、住まい探しの軸を通勤や家賃に移して絞り込めます。
ただし、この指標が見ているのは浸水深3m以上の区域だけです。浅い浸水や、大雨で下水があふれる内水氾濫は含みません。候補の駅が決まったら、市区町村のハザードマップで物件の番地を確かめ、現地で坂の上か下かを歩いて見ておくと安心です。
よくある質問
Q1. 同じ値の駅が多いのはなぜですか。その中でどう選べばよいですか。
浸水深3m以上という深い浸水は低地に限られるため、台地の上にある駅はそろってゼロになります。この指標では横並びの駅の差は付かないので、選ぶときは通勤しやすさや家賃、買い物・医療など別の軸で比べてください。浅い浸水まで気になる場合は、浸水深0.5m以上の指標もあわせて見ると判断しやすくなります。
Q2. 値がゼロなら、その駅の周りは浸水しないと考えてよいですか。
そうとは言い切れません。値は駅から半径800mの円の中だけを見たもので、円の外や浅い浸水は数に入っていません。同じ駅の徒歩圏でも、谷筋や川沿いの低い場所では状況が違うことがあります。
Q3. この数値は、どのデータをもとにしていますか。
国土数値情報の洪水浸水想定区域を使っています。河川ごとに公表されている想定最大規模の洪水を前提とした区域で、その中から浸水深3m以上の範囲を取り出して駅ごとに集計しました。算出方法の詳細は記事末尾の出典欄にまとめています。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(3m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深3m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク3以上
- 対象: 東武野田線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす35駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-23
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。