SUMUTO

京成本線 水害

京成本線で大雨に強い駅は6駅、差が出るのはここから【2026年版】

京成本線の37駅のうち、徒歩圏に浸水深0.5m以上の洪水浸水想定区域がまったく入らない駅は6駅でした。

2026-09-15 公開 ・ 出典は使用データ

京成本線の青=浸水0.5m以上、濃い青=3m以上の想定区域と駅を重ねた地図

この地図を動かして見る →

京成本線の37駅のうち、徒歩圏に浸水深0.5m以上の洪水浸水想定区域がまったく入らない駅は6駅でした。対象の16%(2割)にあたります。この6駅はそろって0.0%で、互いの間に差はありません。浸水のしにくさで駅を比べる意味が出てくるのは、残りの駅に目を移してからです。

記事の先頭の地図では、青く塗られた範囲が洪水浸水想定区域(想定最大規模)を表します。駅の位置と青い範囲の重なり方を見れば、どの区間で想定が広がっているかをつかめます。

値は徒歩圏の面積に占める割合です。駅から半径800mの円の中に、浸水深0.5m以上の想定区域がどれだけ含まれるかを示し、小さいほど大雨に強いと読めます。対象は京成本線の駅のうち、徒歩圏人口が一定以上ある駅に絞りました。

大雨に強い駅は6駅(京成本線の16%)

次の駅では、徒歩圏に浸水深0.5m以上の想定区域がゼロでした。

並びは京成上野側からの路線順で、評価の順番ではありません。

京成本線で大雨に弱い駅ワースト10【2026年版】

沿線での位置

駅を路線順に並べ、各駅の値を棒の長さで示したのが次の図です。

京成本線の37駅を洪水浸水想定率(0.5m以上)の高さで並べた図(路線順。濃い色は大雨に強い駅)京成上野京成大久保実籾八千代台勝田台志津公津の杜京成成田100.0%0.0%濃い色=大雨に強い駅

濃い色の駅は成田空港寄りの区間にまとまっていて、京成上野寄りにある東京都内の区間には見当たりません。都内から千葉県西部にかけては長い棒が続きます。東へ進むにつれて、短い棒が目立つようになります。

濃い色が途切れる場所にも注目してください。横並びの駅に挟まれた区間にも、わずかに想定区域がかかる駅が入っています。台地の上の区間だからといって、どの駅も同じ条件というわけではありません。

地形と背景の解説

京成本線は、京成上野を出てしばらく、大きな川に挟まれた東京東部の低地を走ります。川沿いの低い土地は、川があふれたときに広い範囲の浸水が想定されやすい地形です。そのためこの区間の駅では、徒歩圏の大部分が想定区域に入ります。対になる記事で取り上げた駅も、多くがこの低地の区間にあります。

千葉県に入って成田空港寄りへ進むと、線路は台地の上へ移っていきます。台地は周りより一段高く、川の水が届きにくい高台です。今回ゼロだった駅は、いずれもこの台地の区間に並んでいます。

もっとも、台地は平らな面が途切れずに続いているわけではありません。小さな川が台地を削ってできた谷や、台地の縁にある崖の下には、低い土地が入り込んでいます。横並びの駅に挟まれながら想定区域が少しかかる駅は、徒歩圏の円がこうした谷や川沿いの低地に触れているものと考えられます。成田空港に近い区間でも、円が低地側に広がる駅では値が上がります。

路線全体の中央値は40.8%、平均は44.9%です。想定区域がゼロの駅と、最大100.0%に達する駅が同じ路線に並んでいます。どの駅を選ぶかによって、水害への備え方が大きく変わる路線だといえます。

まとめ

京成本線沿線で大雨に強い場所を探すなら、まずは上に挙げた6駅が候補になります。候補どうしは水害の条件がそろっているので、通勤時間や家賃、買い物のしやすさといった別の条件で絞り込むのが現実的でしょう。

候補が決まったら、住む予定の建物の場所を自治体のハザードマップで確認してください。建物が高台の上にあるのか、谷や崖の下の低い土地にあるのかは、現地を歩いて坂や高低差を見るとつかみやすくなります。

横並びの駅以外も検討する場合は、対になる記事で値が大きい駅の傾向を先に見ておくと、どの区間で備えが必要になるかが分かります。

よくある質問

Q1. 京成本線で大雨に強い駅はどこですか

京成大久保実籾八千代台勝田台志津公津の杜の6駅です。いずれも徒歩圏に浸水深0.5m以上の洪水浸水想定区域が入っておらず、成田空港寄りの台地の区間にあります。

Q2. 同じ値の駅が多いのはなぜですか。その中でどう選べばいいですか

台地の上にある駅は、徒歩圏の円がそっくり高台に収まることが多く、想定区域が入らない駅が並びやすくなります。水害の指標ではこれらの駅に差がつきません。通勤しやすさ、家賃・物件の安さ、買い物・医療など、暮らし方に合う別の軸で比べるのがおすすめです。

Q3. 値がゼロの駅なら浸水の心配はありませんか

そうとは言い切れません。この値は駅から半径800mの円で集計したもので、浸水深0.5m未満の浅い浸水や、下水があふれて起きる浸水は含みません。同じ駅の徒歩圏でも場所によって土地の高さが違うため、住まいの位置での想定を見ておくと安心です。

出典・算出方法

  • 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
  • 対象: 京成本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす37駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-16

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。