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小田急小田原線 犯罪

小田急小田原線で刑法犯が多い駅ワースト10【2026年版】

小田急小田原線の中で刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり)が最も高く出るのは新宿(新宿区)で、値は264.7件です。

2026-09-18 公開 ・ 出典は使用データ

小田急小田原線の駅を刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり)で色分けした地図

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小田急小田原線の中で刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり)が最も高く出るのは新宿新宿区)で、値は264.7件です。これに南新宿(渋谷区)の42.2件、町田町田市)の25.4件が続きます。小田急線の治安を駅ごとに見比べたいという関心に対して、まず目に入るのは、乗換や買い物で人が集まる駅に上位が偏るという傾向です。

私たちは警視庁と神奈川県警が公表する刑法犯認知件数を駅の徒歩圏(駅から半径800m)に按分し、小田急小田原線の47駅(徒歩圏人口が一定以上の駅)を高い順に並べました。値は住民1,000人あたりの年間認知件数です。先に断っておきたいのは、これが住宅地の治安そのものを表した数字ではないという点です。刑法犯認知件数には万引き・詐欺・置引きといった財産犯が含まれ、店舗やオフィスが密集する場所ほど分子が積み上がります。一方で分母は徒歩圏に住む人の数(2020年)なので、昼だけ人が押し寄せて夜は静かになる街では比率が大きく跳ねます。読み方としては「治安の悪さ」というより「事件の密度」、言い換えれば街の商業的な濃さを映した数字だと考えてください。

記事の先頭に出る地図には、犯罪件数そのもののレイヤーは重なりません。路線の線と駅の色分けだけが表示されるので、色の濃い駅が沿線のどのあたりに固まっているかを眺める用途に使ってください。沿線全体でみると中央値は4.2件、平均は10.9件です。最小が0.7件、最大が264.7件で、平均が中央値を上回るのは、ごく一部の駅が全体を引っ張っているためです。

小田急小田原線で刑法犯が多い駅 ワースト10

順位 所在地 刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり) 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 新宿 新宿 264.7件 下位 2% 13,175人
2 南新宿 渋谷区 42.2件 下位 7% 19,604人
3 町田 町田 25.4件 下位 9% 27,637人
4 下北沢 世田谷区 9.4件 下位 22% 36,209人
5(同率) 世田谷代田 世田谷区 8.8件 下位 25% 36,253人
6(同率) 参宮橋 渋谷区 8.8件 下位 26% 28,573人
7 東北沢 世田谷区 8.3件 下位 27% 35,257人
8 和泉多摩川 狛江市 7.3件 下位 32% 18,820人
9 鶴川 町田 7.1件 下位 33% 14,915人
10 代々木八幡 渋谷区 6.8件 下位 34% 30,607人

[小田急小田原線で刑法犯が少ない駅ランキングTOP10【2026年版】](/articles/crime_rate-line-aafbe07d)

各駅の短評

1位 新宿新宿区)

JR中央線・JR山手線・京王線・小田急小田原線・東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線・都営新宿線が集まる巨大ターミナルで、徒歩圏には商業施設とオフィスが同居します。件数を生むのは昼間に流入する人々である一方、分母となる徒歩圏人口は13,175人にとどまり、値は264.7件まで押し上がりました。首都圏の全駅と比べると下位 2%という位置づけです。路線順では小田原から数えて47番目、つまり新宿そのものにあたります。

2位 南新宿(渋谷区)

乗り入れは小田急小田原線だけの小さな駅ですが、新宿のすぐ隣に位置するため、徒歩圏の円が繁華街の外縁と重なります。住んでいる人は19,604人と新宿より多いにもかかわらず、値は42.2件で、新宿に次ぐ水準になりました。徒歩圏という切り方をとる以上、隣り合う駅は件数を分け合うことになります。

3位 町田町田市)

路線の中ほど、小田原から数えて21番目にある駅です。JR横浜線・小田急小田原線が交わり、駅前には商業施設が集まります。居住者が27,637人いる駅でありながら25.4件という水準に届くのは、周辺の市からも買い物客が流れ込む商業の核だからでしょう。都心から離れた位置でも、街の性格が数字に直結することを示す例です。

4位 下北沢(世田谷区)

ここから値の水準が大きく変わります。飲食店と小売店が路地沿いに密集し、京王井の頭線・小田急小田原線の乗換でも人が行き交う街ですが、値は9.4件にとどまりました。首都圏全駅では下位 22%です。にぎわいはあっても住んでいる人が36,209人と厚いため、比率としては新宿から町田までの並びほど極端になりません。

5位 世田谷代田(世田谷区)

世田谷代田参宮橋は表示上同じ値で並んでおり、この組については順位の差に意味がありません。ここは住宅地の中にある小さな駅で、徒歩圏は谷筋の低地と台地の縁にまたがります。値が8.8件と住宅中心の駅としてはやや高めに出るのは、隣接する下北沢の商業エリアと円が重なるためと考えられます。徒歩圏人口は36,253人です。

6位 参宮橋(渋谷区)

高台の上にあり、周囲は緑地と住宅が中心という落ち着いた環境です。小田原から数えると45番目、新宿寄りの区間に入ります。都心の商業集積の縁に位置することが8.8件という値に表れており、首都圏全駅では下位 26%でした。住んでいる人は28,573人です。

7位 東北沢(世田谷区)

分母が35,257人と大きいのに水準が下がりきらない、という読み方をする駅です。件数が一点に集中しているというより、薄く広い範囲に散らばっていると考えるほうが実態に近いでしょう。値は8.3件、首都圏全体では下位 27%で、突出した位置ではありません。

8位 和泉多摩川(狛江市)

川沿いの低地に立つ駅で、小田原から数えて31番目と、ここまで挙げた駅からはかなり離れています。川が徒歩圏の一部を占めるぶん居住者が増えにくく、実際に18,820人と少なめです。値が7.3件になったのは、件数の多さよりも分母の小ささが効いた結果と読めます。

9位 鶴川町田市)

丘陵を切り開いた住宅地の玄関口にあたり、町田と同じ町田市に属します。駅のすぐそばには生活用品の店が並び、少し離れると戸建てと斜面地が広がる構成です。値は7.1件、首都圏全駅では下位 33%にあたります。住んでいる人の数は14,915人です。

10位 代々木八幡(渋谷区)

台地の上の住宅地に位置し、30,607人が徒歩圏に住みます。6.8件という値は、沿線の中央値4.2件からそれほど離れていません。都心寄りの駅が顔を揃えるワースト10の末尾ですが、実際の水準は沿線の真ん中に近づいており、順位の位置ほど特別な数字ではないことが分かります。

沿線での位置

沿線の駅を路線順に並べ、この記事で取り上げた駅を濃い色で示した図です。

小田急小田原線の47駅を刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり)の高さで並べた図(路線順。濃い色は刑法犯が多い駅)小田原町田和泉多摩川下北沢東北沢参宮橋新宿264.7件0.7件濃い色=刑法犯が多い駅

濃い色の棒は図の片側に寄って立ち、その周辺だけが高く伸びています。それ以外の区間はほぼ平らで、この指標が沿線全体でじわじわ上下するのではなく、限られた駅だけが突き抜ける形をしていることが見て取れます。

途中の区間にも濃い色がぽつぽつと混じります。そこは沿線の中で商業や人の集まりが局所的に立ち上がっている印で、前後の駅との落差を見ていくと、街の性格が駅ごとに切り替わっていく様子が読み取れます。

地形と背景の解説

ワースト10に入った駅の路線順は21番目から47番目に分布し、大半は新宿寄りに集まりました。小田急小田原線は西の丘陵・低地から都心に向かって伸びる路線で、新宿に近づくほど商業とオフィスの密度が上がり、住まいの割合は相対的に下がります。この指標の分子は事件の件数、分母は住んでいる人の数ですから、商業が濃く居住が薄い区間ほど、比率は自動的に大きくなります。

例外に見える町田鶴川は、都心から離れていても周辺一帯の商業や生活の受け皿になっている駅です。逆に小田原寄りの区間は、台地と丘陵の上に住宅が広がり、駅前の商業も日常の買い物を支える規模にとどまるため、値は低い側に沈みます。つまりここで見えているのは治安の地図ではなく、沿線のどこに人とお金が集まっているかの地図に近いものです。

もうひとつ、東京都と神奈川県では元になるデータの粒度が違う点にも触れておきます。東京都側は町丁目単位、神奈川県側は市区町村単位の件数を按分しているため、神奈川県内の駅どうしでは差が出にくく、都内の駅ほど細かい起伏が出ます。都県をまたいだ比較は、大まかな傾向として受け取るのが安全です。

まとめ

ここに並んだ駅は、人が集まり店が並ぶ場所です。値の高さは、その街を避ける理由にはなりません。住む場所を決めるときに見るべきなのは駅の平均値ではなく、実際に暮らす一角の様子なので、気になる駅があれば地点から調べるページで自分の生活圏を指定し、周辺の状況を確かめてください。そのうえで、駅前から住まいの候補地まで昼と夜の両方で歩き、人通りと街灯の具合を自分の目で見ておくと、数字では拾えない部分が埋まります。各都県警が公開する犯罪発生マップを併せて見れば、手口ごとの偏りも把握できます。

よくある質問

Q1. この値が高い駅は、治安が悪いということですか。

そうとは限りません。集計しているのは駅から半径800mの円に入る刑法犯認知件数で、万引き・詐欺・置引きなど店舗や事業所で起きる財産犯も含みます。分母は夜間人口にあたる徒歩圏の居住者数なので、住む人が少なく訪れる人が多い街ほど、比率は構造的に高く出ます。

Q2. 同じ路線なのに、駅によってここまで差がつくのはなぜですか。

沿線の中で街の性格が大きく変わるからです。ターミナルや商業の核になる駅は広い範囲から人を集め、件数が一箇所に積み上がります。住宅が中心の駅は訪れる人と住む人の数が釣り合うため、比率が落ち着きます。路線の長さが地形と土地利用の違いをまたいでいる以上、この振れ幅は自然なものです。

Q3. 検討している場所が上位の駅の徒歩圏に入っていました。どう判断すればよいですか。

半径800mの円はひとつの街として均質ではなく、同じ駅でも繁華街側と住宅街側で様子がまったく違います。円全体の平均値に引っ張られず、候補地そのものを見てください。地点から調べるページで住所の周辺を指定すれば、その地点を中心とした状況を確認できます。

出典・算出方法

  • 指標: 刑法犯認知件数率(全罪種、人口千人あたり) — 徒歩圏の全刑法犯認知件数(令和7年=2025年)÷ 徒歩圏人口(pop_2020)× 1000。繁華街型の事件密度(万引き・詐欺・置引き等を含み、夜間人口の少ないオフィス街で跳ねる)。軸には入れない(記事用)。東京は警視庁の町丁目別件数を国勢調査2020小地域境界で面積按分、3県は県警の市区町村別件数を行政区域で面積按分。粒度は crime_granularity を参照
  • 対象: 小田急小田原線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす47駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 神奈川県警察 刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数 令和7年確定値(R7、神奈川県警察ウェブサイト利用規約(政府標準利用規約準拠・出典明記)): https://www.police.pref.kanagawa.jp/tokei/hanzai_tokei/mesc0030.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 警視庁 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 令和7年(R7、東京都オープンデータ(CC BY 4.0)): https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/jokyo/ninchikensu.html
  • 集計日: 2026-09-19

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。