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京急本線 津波

京急本線で津波に弱い駅ワースト10【2026年版】

京急本線の駅のうち、津波の浸水想定区域が徒歩圏に最も広くかかっているのは八丁畷で、値は87.4%でした。

2026-09-14 公開 ・ 出典は使用データ

京急本線の色の濃いところが津波の浸水想定(濃いほど深い)と駅を重ねた地図

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京急本線の駅のうち、津波の浸水想定区域が徒歩圏に最も広くかかっているのは八丁畷で、値は87.4%でした。2番目は鶴見市場の83.4%、3番目は横浜の60.4%です。上位には、沿岸部の平地にある駅が続きます。

記事の先頭の地図では、色が塗られた範囲が津波浸水想定区域です。駅の徒歩圏にこの範囲がどのくらい重なっているかを見ると、表の数字をつかみやすくなります。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円の中に想定区域が占める広さを表します。浸水の深さは区別していません。対象は京急本線の50駅で、徒歩圏に住む人が一定数以上いる駅に絞りました。

この記事は、沿線で住まいを探している人が「津波への備えを特に確かめておきたい駅」を知るためのものです。駅を良い・悪いで分けるためのものではありません。避難先や建物の高さを先に調べておく駅の目安として使ってください。

京急本線で津波に弱い駅 ワースト10

順位 所在地 津波浸水想定率 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 八丁畷 川崎市川崎区 87.4% 下位 1% 46,798人
2 鶴見市場 横浜市鶴見区 83.4% 下位 1% 41,297人
3 横浜 横浜市西区 60.4% 下位 4% 24,595人
4 京急川崎 川崎市川崎区 59.8% 下位 4% 33,124人
5 生麦 横浜市鶴見区 54.0% 下位 4% 27,093人
6 黄金町 横浜市南区 52.0% 下位 5% 47,114人
7 金沢八景 横浜市金沢区 50.2% 下位 5% 20,393人
8 戸部 横浜市西区 49.5% 下位 5% 40,588人
9 横須賀中央 横須賀市 48.4% 下位 5% 14,352人
10 京急新子安 横浜市神奈川区 48.0% 下位 5% 22,520人

京急本線で津波に強い駅は15駅、差が出るのはここから【2026年版】

各駅の短評

1位 八丁畷(川崎市川崎区)

平らな低地に駅があり、徒歩圏のほとんどに想定区域が重なります。首都圏の全駅と比べても下位 1%に入ります。徒歩圏人口は46,798人です。住まいを決める前に、近くで避難先になる高い建物と、部屋が何階にあるかを確かめておくと備えやすくなります。

2位 鶴見市場横浜市鶴見区)

路線順では浦賀から数えて34番目で、八丁畷のすぐ隣です。川沿いの低地が続く場所で、83.4%という値にもその地形が表れています。徒歩圏人口は41,297人で、住宅地として暮らす人が多い駅です。

3位 横浜横浜市西区)

多くの路線が乗り入れる大きなターミナル駅です。港に近い平地に駅があるため、徒歩圏の60.4%が想定区域に入っています。通勤には便利な駅なので、住む場所を決めるときは、駅から離れた高台側の街と比べてみるのもひとつの方法です。

4位 京急川崎(川崎市川崎区)

八丁畷から泉岳寺寄りに一駅進んだところにあり、この二駅は同じ低地に並んでいます。首都圏全駅の中での位置は下位 4%です。周りの住宅地を見るときは、一本道を移るだけで地面の高さが変わるかどうかを、現地で確かめておくと参考になります。

5位 生麦横浜市鶴見区)

想定区域の割合は54.0%です。徒歩圏の中に、想定区域に入る場所と入らない場所が両方あることになります。海側の平地と内陸側とで差が出やすい駅なので、駅のどちら側に住むかで備え方が変わります。

6位 黄金町横浜市南区)

徒歩圏人口は47,114人で、このワースト10の中で最も多い駅です。川沿いの低い土地に市街地が広がっていて、想定区域の割合は52.0%です。暮らす人が多い分、いざというときに避難ルートが混み合うことも考えておきたい駅です。

7位 金沢八景横浜市金沢区)

浦賀から数えて12番目で、浦賀寄りにあります。京急本線・京急逗子線・金沢シーサイドラインが乗り入れる乗り換え駅です。入り江に近い平地と周りの丘陵地が近くにあり、同じ徒歩圏の中でも場所によって状況が変わります。

8位 戸部横浜市西区)

横浜から浦賀寄りに一駅のところにあります。港に近い平地から少し内陸に入った場所ですが、それでも49.5%が想定区域です。徒歩圏人口は40,588人です。

9位 横須賀中央(横須賀市)

ワースト10の中では最も浦賀寄りで、路線順では6番目です。海に近い平地のすぐ後ろに丘陵地が迫る地形で、低い場所に想定区域が広がっています。高台までの距離が近い分、避難の方向を事前に決めておきやすい駅です。

10位 京急新子安横浜市神奈川区)

生麦の隣駅で、想定区域の割合は48.0%です。首都圏全駅の中での位置は下位 5%です。海側の埋立地と内陸側の住宅地の境目に近いため、物件ごとに地図で想定区域を確かめる手間をかけておく価値があります。

沿線での位置

京急本線の駅を路線順に並べ、津波浸水想定率を棒の長さで表したのが下の図です。

京急本線の50駅を津波浸水想定率の高さで並べた図(路線順。濃い色は津波に弱い駅)浦賀横須賀中央黄金町横浜京急新子安鶴見市場京急川崎泉岳寺87.4%0.0%濃い色=津波に弱い駅

濃い色の棒がこの記事のワースト10です。浦賀から数えて6番目から36番目の間に散らばっていて、ひとつの区間にまとまってはいません。高い棒は、川崎と横浜の沿岸部、それに浦賀寄りの港に近い駅に分かれて出ています。

一方、泉岳寺に近い駅では棒がほとんど見えません。同じ路線でも、途中から値の出方がはっきり変わる形です。この理由は次の節で説明します。

地形と背景の解説

津波浸水想定率を大きく左右するのは、海岸からの距離と土地の高さ(標高)です。海に近く、しかも低い平地に駅があると、徒歩圏の広い範囲に想定区域が重なります。京急本線は東京湾の西岸に沿って走る区間が長く、川の河口に近い低地や、海を埋め立てた土地の近くを何度も通ります。八丁畷から京急川崎までの駅が、そうした場所に並んでいます。

一方、同じ沿岸部でも、線路が丘陵地の切り通しや台地の縁を通る区間では、徒歩圏の多くが想定区域から外れます。浦賀寄りの区間は、海に近い平地と丘陵地が入り組んだ地形です。そのため、横須賀中央金沢八景のように値が高い駅と、ほとんど値が出ない駅が近い距離に混ざっています。

もうひとつ注意したいのが、想定は都県ごとに別々に作られているという点です。津波浸水想定は、都県がそれぞれの前提(想定する地震や計算の条件)で作ったもので、作成時期も都県によって違います。ワースト10がすべて神奈川県の駅で、泉岳寺寄りの東京都内の駅に最小値の0.0%が続くのは、地形の違いだけでなく、この前提の違いも影響している可能性があります。都県の境をまたいで値を比べるときは、この点を割り引いて読んでください。

対象駅全体の平均は25.1%、中央値は24.5%です。ワースト10の駅は、この平均を大きく上回っています。

まとめ

ワースト10に入った駅で住まいを探すときは、まず自治体が公開している津波ハザードマップで、候補の物件が想定区域の内側か外側かを確かめてください。そのうえで、歩いて行ける範囲にある高台や避難先の建物の場所、部屋の階数を確かめておくと、同じ駅の中でも備え方を選べます。

徒歩圏の割合は駅の周り全体をならした数字です。気になる駅があれば、駅ページで他の災害の指標とあわせて見比べ、現地で土地の高低差も確かめてから判断することをおすすめします。

よくある質問

Q1. この数値は駅の敷地が浸水する割合ですか?

いいえ、駅を中心にした半径800mの円のうち、津波浸水想定区域が占める面積の割合です。同じ駅の徒歩圏でも、出口の向きや地区によって想定区域に入るかどうかは変わります。物件ごとの確認には、自治体のハザードマップを使ってください。

Q2. なぜ上位の駅は神奈川県側に集まっているのですか?

川崎や横浜の沿岸部には、川の河口に近い低地や埋立地の近くに駅が続く区間があるためです。加えて、想定は都県ごとに別の前提で作られているので、都県の違いが値の出方に影響している面もあります。

Q3. 値の高い駅とほとんど値が出ない駅が、同じ路線に混ざっているのはなぜですか?

ひとつは地形の違いで、低い平地にある駅と、台地や丘陵地の近くにある駅とで差が出ます。もうひとつは、東京都と神奈川県で想定の作成時期と前提が違うことです。泉岳寺寄りの東京都内の駅と神奈川県内の駅を比べるときは、同じ条件で作られた数字ではないことを頭に置いて読んでください。

出典・算出方法

  • 指標: 津波浸水想定率 — 駅中心半径800m円のうち、津波浸水想定区域(深さ問わず)の面積の割合。A40。内陸県(埼玉)は設定対象外のため0
  • 対象: 京急本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす50駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 国土数値情報 津波浸水想定データ(A40)千葉=2018年度版、東京=2023年度版、神奈川=2020年度版(2023/2020/2018、CC BY 4.0(一部制限あり。千葉県は県の解説ページ確認が条件)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A40-2024.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-15

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。