京急本線 津波
京急本線で津波に強い駅は15駅、差が出るのはここから【2026年版】
京急本線の50駅のうち、徒歩圏に津波の浸水想定区域がまったく入らない駅は15駅あり、全体の30%(3割)を占めます。
2026-09-14 公開 ・ 出典は使用データ

京急本線の50駅のうち、徒歩圏に津波の浸水想定区域がまったく入らない駅は15駅あり、全体の30%(3割)を占めます。この15駅はどれも0.0%で、津波の浸水想定という物差しでは差がありません。駅ごとの違いが出てくるのは、残りの駅です。
記事の先頭の地図では、塗られた範囲が津波浸水想定区域を表します。駅の周りの円にこの範囲がどれだけ重なるかを見ると、下の一覧との対応がつかめます。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円の中に想定区域がどれだけ含まれるかを示しています。
対象は京急本線の駅のうち、徒歩圏人口が一定以上の50駅です。人が暮らす場所としての比較にするため、住む人の少ない駅は外しました。
津波に強い駅は15駅(京急本線の30%)
次の駅は、徒歩圏に津波浸水想定区域が含まれていません。並びは路線順で、上にある駅ほど良いという意味はありません。
- 上大岡(横浜市港南区)
- 弘明寺(横浜市南区)
- 雑色(大田区)
- 京急蒲田(大田区)
- 梅屋敷(大田区)
- 大森町(大田区)
- 平和島(大田区)
- 大森海岸(品川区)
- 立会川(品川区)
- 鮫洲(品川区)
- 青物横丁(品川区)
- 新馬場(品川区)
- 北品川(品川区)
- 品川(港区)
- 泉岳寺(港区)
沿線での位置
対象駅を路線順に並べ、想定区域の割合を棒の長さで示したのが次の図です。
濃い色で示した想定区域ゼロの駅は、図の右端、泉岳寺寄りにまとまっています。都内に入ってからの区間は、ほぼ切れ目なくゼロが続きます。
一方で、浦賀寄りから横浜市の中心部にかけては棒の伸びた駅が目立ち、ゼロの駅は横浜市内の内陸側にわずかに現れるだけです。沿線のどこに住むかで、この指標の見え方は大きく変わります。
地形と背景の解説
津波の浸水想定は、主に海岸からの距離と土地の高さで決まります。海から離れた丘や台地の上にある駅では、徒歩圏に想定区域が入りにくくなります。横浜市内でゼロになった駅は、いずれも海沿いの低地から内陸に入った場所にあり、この傾向に当てはまります。
泉岳寺寄りの都内区間には、海に比較的近い駅も含まれます。それでも想定区域が入らないのは、地形だけでは説明しきれません。津波浸水想定は都県がそれぞれ作成しており、想定する地震や作成した時期などの前提が都県ごとに異なります。東京都と神奈川県の境をまたいで値を比べるときは、この前提の違いが結果に表れている可能性を頭に置いておく必要があります。
横浜市や川崎市の海寄りを走る区間は、埋立地や川沿いの低地が広がる場所です。こうした地形では、駅の徒歩圏の中でも場所によって想定区域に含まれるかどうかが分かれ、駅ごとの差が大きくなります。ゼロの駅と差が出る駅の境目は、この地形の切り替わりとおおむね重なっています。
まとめ
一覧に載った駅は、国の公開データで見る限り、徒歩圏に津波浸水想定区域がありません。ただしゼロは「想定区域の外にある」という意味で、被害が起きないことを保証するものではありません。
物件の候補地が決まったら、市区町村のハザードマップで番地単位の想定を見てください。津波だけでなく、大雨による浸水や土砂災害の想定もあわせて見ておくと、駅選びの判断材料が揃います。駅ごとのページでは、災害以外の指標も並べて比べられます。
よくある質問
Q1. 同じ値の駅がこれほど多いのはなぜですか
津波浸水想定区域から外れた駅が、沿線の一部にまとまっているためです。区域が徒歩圏に少しでもかかれば値は動きますが、まったくかからない駅はすべて同じ値になります。そのため、この指標で差が付くのは一覧に載っていない駅だけです。
Q2. 想定区域がゼロなら、その周辺はどこでも安全ですか
そうとは限りません。集計しているのは駅から半径800mの円の中だけで、円の外に想定区域があることもあります。また、想定は都県ごとに前提を置いて作られたもので、それを超える規模の津波が起きる可能性もあります。
Q3. 横並びの駅の中から、どう選べばよいですか
津波の指標では差が付かないので、ほかの物差しで比べるのが近道です。大雨による浸水や地震の揺れやすさ、通勤しやすさや家賃・物件の安さなど、駅ページの各指標を並べて見てください。候補を絞ったあとは、現地で高低差や川との位置関係を確かめると判断しやすくなります。
出典・算出方法
- 指標: 津波浸水想定率 — 駅中心半径800m円のうち、津波浸水想定区域(深さ問わず)の面積の割合。A40。内陸県(埼玉)は設定対象外のため0
- 対象: 京急本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす50駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 津波浸水想定データ(A40)千葉=2018年度版、東京=2023年度版、神奈川=2020年度版(2023/2020/2018、CC BY 4.0(一部制限あり。千葉県は県の解説ページ確認が条件)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A40-2024.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-15
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。