埼玉 水害
埼玉県で大雨に強い駅は35駅、差が出るのはここから【2026年版】
埼玉県で大雨に強い駅を探すと、35駅が表示上0.0%で横並びになります。
2026-09-21 公開 ・ 出典は使用データ

埼玉県で大雨に強い駅を探すと、35駅が表示上0.0%で横並びになります。対象駅の21%(2割)にあたり、このかたまりの中では浸水想定の差がほとんどありません。水害の面で駅ごとの差がはっきり出るのは、残りの駅です。
値は徒歩圏の面積に占める割合で、小さいほど、駅から半径800mの円の中に浸水深0.5m以上の洪水が想定される範囲が少ないことを意味します。対象は埼玉県の165駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。後半の「沿線での位置」の図では、濃い色の棒が大雨に強い駅を表し、棒が高いほど徒歩圏の浸水想定が大きいことを示します。
大雨に強い駅は35駅(埼玉県の21%)
次の駅は、いずれも徒歩圏の浸水想定が表示上0.0%です。並びは路線順で、良し悪しの順番ではありません。水害の数字だけでは差がつかないので、通勤や買い物など別の条件で比べるのが実用的です。
西武秩父・高麗川・和光市・北大宮・下山口・伊奈中央・新狭山・西所沢・狭山市・入曽・岩槻・新所沢・御花畑・新座・航空公園・武蔵嵐山・秩父・所沢・つきのわ・東松山・北本・加茂宮・武蔵藤沢・桶川・北浦和・狭山ヶ丘・北上尾・浦和・東飯能・小手指・若葉・鶴ヶ島・川越・志木・朝霞
なお、表示が0.0%でも、徒歩圏のごく一部に想定区域が入っている駅も含まれます。まったく掛からないと言い切れる値ではない点は、頭の片隅に置いてください。
埼玉県で大雨に弱い駅は9駅、差が出るのはここから【2026年版】
沿線での位置
県内の対象駅を値の順に並べ、このかたまりを濃い色で示したのが次の図です。
図の左側には、浸水想定がほぼ無い駅が平らに続く区間があります。そこを過ぎると値は緩やかに上がり始め、途中からは徒歩圏の大半が想定区域に入る駅が続きます。県全体の中央値は23.4%、平均は41.9%です。平均が中央値より高いのは、浸水想定の大きい駅が一部にまとまって値を押し上げているためです。
横並びのかたまりの顔ぶれを見ると、秩父市の山あいの駅や、所沢市・狭山市・川越市などにある駅が目立ちます。一方、県の東部を流れる大きな川沿いの低地に広がる市町の駅は、このかたまりに入っていません。差は駅の人気や規模ではなく、駅がどんな土地の上にあるかで生まれていると読めます。
地形と背景の解説:台地と低地
埼玉県の地形は、大きく分けると西側の山地・丘陵、中央から西にかけて広がる台地、そして東側の大きな川に沿った低地に分かれます。洪水の浸水想定は、川があふれたときに水が流れ込む低い土地に集まるため、駅が台地の上にあるか低地にあるかで値が大きく変わります。
横並びのかたまりに入った駅の多くは、台地の上や丘陵のふもとに位置しています。周りより一段高い土地なので、近くを川が流れていても、深い浸水が想定される範囲が徒歩圏まで広がりにくくなります。山あいの盆地にある駅も、川が谷の底を流れ、駅の周りは段丘の上にあることが多いため、同じかたまりに入っています。
台地と低地の境目には崖線と呼ばれる段差が続き、そのすぐ下には昔の川の流れの跡(旧河道)が残っていることがあります。境目の近くにある駅は、円の片側が台地、もう片側が低地という形になりやすく、値が中ほどに散らばります。東側に広がる低地では土地の高低差が小さく、いったん水があふれると広い範囲に深い浸水が想定されるため、徒歩圏のほとんどが想定区域に入る駅が並びます。
つまり、この指標で駅を分けているのは「台地の上か、川沿いの低地か、その境目か」という地形の違いです。横並びのかたまりの中では差がつかず、境目から低地に向かうほど駅ごとの違いが大きくなります。
まとめ
埼玉県では、35駅が水害の数字の上で横並びになります。この中どうしであれば、駅を水害の数字で比べる必要は薄く、家賃や通勤時間など別の条件で絞り込むのが近道です。ただし、この指標が見ているのは川があふれたときの浸水深0.5m以上の範囲だけで、浅い浸水や、雨水が下水からあふれる内水氾濫は含みません。かたまりの中の駅でも、住む場所が決まってきたら住所単位でハザードマップを確認してください。
候補がこのかたまりの外にある場合は、なおさら市町村のハザードマップで、住まいを探している通りや区画がどの色に塗られているかを確かめてください。同じ駅の徒歩圏でも、台地側と低地側では想定が大きく変わります。現地を歩くときは、駅から家までの間に坂や段差があるかも見ておくと、地図の色の意味がつかみやすくなります。
よくある質問
Q1. 同じ値の駅がこれほど多いのはなぜですか。また、その中でどう選べばよいですか。
台地の上や丘陵にある駅では、徒歩圏に深い浸水の想定がほとんど入らないため、値が表示上同じになります。この中では水害の数字で差がつかないので、通勤のしやすさや買い物の便利さなど、SUMUTO の他の評価軸で比べるのがおすすめです。
Q2. 浸水想定が0.0%の駅なら、大雨でも浸水しないのですか。
そうとは限りません。値は駅を中心とした半径800mの円の中で、川の洪水により浸水深0.5m以上が想定される面積の割合です。円の外や、浅い浸水、雨水が下水からあふれる内水氾濫は含まれていないため、住む場所ごとにハザードマップで確かめる必要があります。
Q3. 埼玉県で大雨に弱い駅や、自分の住所の浸水リスクはどこで調べられますか。
浸水想定が大きい駅は、対になる「埼玉県で大雨に弱い駅は9駅、差が出るのはここから【2026年版】」の記事で紹介しています。駅ではなく住所単位で確かめたい場合は、SUMUTO の地点検索ページや、お住まいの市町村が公開しているハザードマップを利用してください。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
- 対象: 埼玉県の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす165駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-22
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。