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東武東上本線 水害

東武東上本線で大雨に弱い駅ワースト10【2026年版】

東武東上本線で大雨による浸水の想定がもっとも広いのは柳瀬川駅です。

2026-09-17 公開 ・ 出典は使用データ

東武東上本線の青=浸水0.5m以上、濃い青=3m以上の想定区域と駅を重ねた地図

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東武東上本線で大雨による浸水の想定がもっとも広いのは柳瀬川駅です。徒歩圏の67.8%が、浸水深0.5m以上の想定区域に入ります。次が北坂戸駅の66.1%、その次が霞ヶ関駅の49.0%です。私たちは国土数値情報の洪水浸水想定区域を駅ごとに集計し、東上線の駅を値の大きい順に10駅並べました。

指標の値は徒歩圏の面積に占める割合です。駅から半径800mの円のうち、想定最大規模の洪水で0.5m以上浸かるとされる範囲がどれだけあるかを表します。値が大きいほど、駅の周りの低い土地が広いことを意味します。

対象は東武東上本線の32駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。この一覧は「どの駅で何に備えるか」を考えるための材料で、住む場所を候補から外すためのものではありません。

東武東上本線で大雨に弱い駅 ワースト10

順位 所在地 洪水浸水想定率(0.5m以上) 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 柳瀬川 志木 67.8% 下位 18% 20,229人
2 北坂戸 坂戸市 66.1% 下位 18% 15,769人
3 霞ヶ関 川越市 49.0% 下位 24% 14,509人
4 新河岸 川越市 36.9% 下位 29% 18,263人
5 朝霞台 朝霞 33.2% 下位 31% 23,561人
6 川越市 川越市 24.4% 下位 38% 20,895人
7 下板橋 豊島区 22.2% 下位 39% 56,248人
8 北池袋 豊島区 18.5% 下位 42% 56,943人
9 東武練馬 板橋区 17.7% 下位 43% 38,029人
10 中板橋 板橋区 12.6% 下位 49% 44,599人

東武東上本線で大雨に強い駅は9駅、差が出るのはここから【2026年版】

各駅の短評

1位 柳瀬川志木市)

駅名と同じ名前の川が近くを流れ、周囲には川沿いの低地が広がります。徒歩圏の広い範囲が想定区域に入る点が、東上線の中で際立っています。首都圏全駅の中では下位 18%の位置で、徒歩圏人口は20,229人です。物件を探すときは、建物の階数や避難先までの道筋を先に確かめておくと安心です。

2位 北坂戸(坂戸市)

寄居から数えて13番目で、今回の10駅の中ではもっとも寄居寄りにあります。値は66.1%で、柳瀬川に近い水準です。周辺には川沿いの低い土地が多く、駅の近くでも地盤の高さに差があります。

3位 霞ヶ関川越市

台地の縁と川沿いの低地が混ざる地形で、その低地側が徒歩圏の中で大きな割合を占めます。同じ駅の徒歩圏でも、台地側と低地側では浸水の想定が大きく違います。首都圏全駅の中での位置は下位 24%です。

4位 新河岸川越市

「河岸」という駅名が示すように、川の水運と結びついた低い土地に近い駅です。値は36.9%で、首都圏全駅では下位 29%にあたります。徒歩圏人口は18,263人です。

5位 朝霞台朝霞市)

この駅の徒歩圏人口は23,561人で、今回の埼玉県内の駅では多い部類に入ります。駅の周りには台地と低地の境目があり、低地側に想定区域が広がります。寄居から数えると27番目で、東京都に近い区間です。

6位 川越市川越市

川越の市街地にある駅の一つで、霞ヶ関新河岸と同じ川越市に入ります。値は24.4%で、表の前のほうの駅よりは想定区域の割合が小さくなります。市街地の中でも、低い側の区画に想定区域がまとまる傾向があります。

7位 下板橋(豊島区)

ここからは東京都内の駅が続きます。下板橋の徒歩圏人口は56,248人と多く、住宅が密集した地域です。値は22.2%で、谷筋のように低くなった場所に想定区域が入り込んでいます。

8位 北池袋(豊島区)

隣り合う下板橋と似た値で、池袋のすぐ手前、寄居から数えて38番目にあります。首都圏全駅の中では下位 42%です。高台と低い土地が入り組む地域なので、通り一本で浸水の想定が変わることがあります。

9位 東武練馬(板橋区)

板橋区の駅で、値は17.7%です。徒歩圏人口は38,029人です。想定区域は徒歩圏の一部に限られ、駅の周りの多くは想定区域の外にあります。

10位 中板橋(板橋区)

値は12.6%で、今回の10駅の中ではもっとも小さくなります。対象32駅の平均13.4%をわずかに下回り、中央値6.5%は上回る水準です。首都圏全駅での位置は下位 49%で、低い場所に住むなら浸水への備えは欠かせません。

沿線での位置

東上線の駅を路線順に並べ、浸水想定の広さを棒の長さで示しました。

東武東上本線の32駅を洪水浸水想定率(0.5m以上)の高さで並べた図(路線順。濃い色は大雨に弱い駅)小川町北坂戸川越市柳瀬川朝霞台中板橋北池袋池袋67.8%0.0%濃い色=大雨に弱い駅

濃い色の棒は、寄居から数えて13番目から38番目の間に散らばっています。値の大きい駅は埼玉県内の中ほどの区間に集まり、池袋寄りの都内区間には値が中くらいの駅が並びます。

一方、寄居寄りの区間には濃い色の棒がありません。濃い棒と淡い棒が隣り合う区間もあり、想定区域がかかるかどうかは、路線上の位置より川との距離に左右される面が大きいと読み取れます。

地形と背景の解説

東上線は、寄居寄りの丘陵地から台地の上を通り、いくつもの川を越えて池袋へ向かいます。台地の上は周りより高いため浸水の想定がかかりにくく、川が台地を削ってできた低地に近づくと想定区域が一気に広がります。この台地と低地の境目、つまり崖線や昔の川筋の近くかどうかで、駅ごとの数値がはっきり分かれます。

値の大きい柳瀬川北坂戸霞ヶ関は、いずれも川沿いの低地が徒歩圏に大きく入る駅です。北坂戸は寄居から数えて13番目、柳瀬川は25番目で、東上線が大きな川の流域を横切る区間に当たります。複数の川が集まる平野部では、一度あふれると水が低い土地に広くたまりやすいと考えられています。

池袋寄りの下板橋北池袋東武練馬中板橋は、台地の上にありながら、中小の川がつくった谷筋が徒歩圏に入り込む形です。そのため値は中ほどの区間ほど大きくなりませんが、谷の底にあたる場所では局地的に深く浸かる想定があります。対象32駅の平均は13.4%、中央値は6.5%で、今回の10駅はこれを上回る駅が中心です。

まとめ

ワースト10に入った駅でも、徒歩圏の全部が浸かるわけではありません。まず市区町村のハザードマップを開き、住みたい場所が想定区域の内側か外側か、想定される浸水の深さと避難場所はどこかを確かめてください。そのうえで現地を歩き、駅から住まいまでの道の高低差を自分の足で確かめるのが確実です。

物件を選ぶときは、居室の階数、電気設備の位置、周辺の高台までの距離が判断の手がかりになります。想定区域の少ない駅を比べたい場合は、対になる記事で線引きを確認できます。

よくある質問

Q1. ワースト10に入っている駅は、必ず浸水するのですか?

必ず浸水するわけではありません。値は想定最大規模の洪水が起きた場合に、駅から半径800mの円のうち浸水深0.5m以上とされる面積の割合です。同じ駅の徒歩圏でも、高い場所と低い場所では想定が大きく異なります。

Q2. この順位は今後変わりますか?

洪水浸水想定区域のデータが見直されると、値も順位も変わります。河川ごとの想定が新たに作られたり、条件が変わったりすると、区域の広さが変わるためです。記事の数値は、末尾に記載したデータの版に基づいています。

Q3. ワースト10に入っていない駅なら安心ですか?

表にない駅にも、徒歩圏の一部に浸水想定区域がかかる駅があります。この指標は洪水による浸水だけを見ており、低い場所に雨水がたまる内水氾濫などは含みません。算出方法の詳細を確認し、住む場所ごとにハザードマップを見ることをおすすめします。

出典・算出方法

  • 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
  • 対象: 東武東上本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす32駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-18

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。