東武東上本線 水害
東武東上本線で大雨に強い駅は9駅、差が出るのはここから【2026年版】
東武東上本線の対象32駅のうち、洪水浸水想定率(0.5m以上)が最良値の0.0%で並ぶ駅は9駅です。
2026-09-17 公開 ・ 出典は使用データ

東武東上本線の対象32駅のうち、洪水浸水想定率(0.5m以上)が最良値の0.0%で並ぶ駅は9駅です。対象全体の28%(3割)にあたります。この9駅は表示上同じ値で、表示の上では見分けがつきません。浸水想定で駅ごとの違いがはっきり出るのは、残りの駅です。
値は徒歩圏の面積に占める割合です。駅から半径800mの円のうち、想定最大規模の大雨で浸水深0.5m以上になる区域が、どれだけの面積を占めるかを示します。値が小さいほど、徒歩圏に浸水想定区域がかかりにくい駅です。対象は、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞りました。
大雨に強い駅は9駅(東武東上本線の28%)
次の駅は、徒歩圏にかかる浸水想定区域が表示上0.0%にとどまります。表示の値は丸めてあるため、区域がごくわずかにかかる駅も同じ表示になります。表示が同じでも、丸める前の値まで同じとは限りません。
並びは路線順で、上にある駅ほど評価が高いという意味ではありません。
沿線での位置
対象駅を路線順に並べ、浸水想定の割合を棒の高さで示しました。
濃い色の駅は路線の中ほどに散らばっていて、寄居寄りの端や池袋寄りの都内の区間には見当たりません。いずれも埼玉県内の駅で、あいだには棒が高く伸びる駅も挟まっています。
隣り合う駅でも、棒の高さが大きく違う場所があります。東武東上本線では「このあたりの区間なら安心」とひとまとめにはできず、駅ごとに確かめる必要があることが図からも読み取れます。
地形と背景の解説
浸水想定の差を生む一番の要因は、駅の周りの地形です。台地や丘陵の上にある駅は、周りの低い土地より高い位置にあるため、大雨で川があふれても水が届きにくくなります。反対に、川沿いの低地や、かつて川が流れていた旧河道のそばでは水が集まりやすく、徒歩圏の多くが想定区域に入ることがあります。
東武東上本線は、台地の上を走る区間と、川を渡るために低地を通る区間が交互に現れる路線です。横並びの9駅は台地や丘陵の高い場所にあり、半径800mの円が低地までほとんど届かない駅と考えられます。一方で、台地と低地の境目にある崖線の近くでは、駅の片側は高台、反対側は低地という形になりやすいです。そうした駅では、円の中に低地がどれだけ入るかで値が変わります。
数字の散らばりからも、この構図が見えます。対象駅の中央値は6.5%、平均は13.4%です。平均が中央値を上回るのは、低地にかかる一部の駅で値が大きく跳ね上がり、最大で67.8%に達するためです。多くの駅は低めの値に収まる一方、川沿いの駅だけが大きく離れた値を示しています。
路線上の位置で見ると、寄居寄りから中ほどにかけては、高台の駅と川を渡る前後の駅が入れ替わりながら続きます。池袋寄りの都内の区間には最良値の駅が無く、どの駅の徒歩圏にも想定区域が少しずつかかっています。
まとめ
東武東上本線で大雨に強い駅を探すなら、上のリストの9駅が最初の候補になります。ただし、この値は駅を中心にした円で見たものです。住む場所が決まってきたら、自治体のハザードマップで、その住所が想定区域にかかっていないかを見てください。
現地を歩いて、駅から自宅までの道の高低差を確かめるのも有効です。台地の縁では、道を一本隔てただけで土地の高さが変わることがあります。候補の駅が上のリストに無い場合は、対になる記事で、どの駅が何に備えるべきかを確かめてください。
よくある質問
Q1. 同じ値の駅がこれほど多いのはなぜですか。その中ではどう選べばよいですか。
台地や丘陵の上にある駅では、徒歩圏に浸水想定区域がほとんど入らず、値が最良値に集まるためです。表示は同じでも、丸める前の値が完全に一致するとは限りません。この中から選ぶときは、浸水想定以外の条件(通勤しやすさや家賃・物件の安さなど)で比べるのが現実的です。
Q2. 浸水想定はどの範囲・どの想定で集計していますか。
駅を中心にした半径800mの円を徒歩圏とし、その中で浸水深0.5m以上になる区域の面積の割合を出しています。前提にしているのは、国が示す想定最大規模の大雨です。円の中の場所によって条件は違うため、同じ駅の徒歩圏でも住所ごとに結果が変わります。
Q3. 「大雨に強い」と出た駅でも、気をつけることはありますか。
この指標が扱うのは、川があふれたときの浸水想定です。下水があふれて起きる内水氾濫や、崖の近くの土砂災害は含みません。高台の駅ほど斜面が近いこともあるので、ハザードマップでは洪水以外の情報も合わせて確認してください。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
- 対象: 東武東上本線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす32駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-18
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。