都営三田線 水害
都営三田線で大雨に強い駅ランキングTOP10【2026年版】
今回の集計で都営三田線の中で大雨に最も強かったのは西巣鴨で、洪水浸水想定率(0.5m以上)は0.9%でした。
2026-09-23 公開 ・ 出典は使用データ

今回の集計で都営三田線の中で大雨に最も強かったのは西巣鴨で、洪水浸水想定率(0.5m以上)は0.9%でした。TOP10に入った駅の多くは路線の中ほどから都心側にあり、台地の上に駅がある点が共通しています。反対に、西高島平寄りの駅は上位にほとんど入りません。
集計には国土数値情報の洪水浸水想定区域(想定最大規模)を使い、都営三田線の24駅を浸水想定の少ない順に並べました。対象は徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円のうち、浸水深0.5m以上が想定される範囲がどれだけあるかを示します。小さいほど大雨に強い駅です。
都営三田線で大雨に強い駅 TOP10
| 順位 | 駅 | 所在地 | 洪水浸水想定率(0.5m以上) | 首都圏での順位 | 徒歩圏人口(2020) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 西巣鴨 | 豊島区 | 0.9% | 上位 19% | 52,811人 |
| 2(同率) | 本蓮沼 | 板橋区 | 1.8% | 上位 23% | 44,077人 |
| 3(同率) | 千石 | 文京区 | 1.8% | 上位 24% | 46,672人 |
| 4 | 白山 | 文京区 | 3.5% | 上位 31% | 43,965人 |
| 5 | 白金台 | 港区 | 5.1% | 上位 35% | 34,510人 |
| 6 | 巣鴨 | 豊島区 | 5.6% | 上位 37% | 48,808人 |
| 7 | 板橋本町 | 板橋区 | 7.6% | 上位 42% | 49,434人 |
| 8 | 三田 | 港区 | 14.4% | 下位 47% | 33,194人 |
| 9 | 新板橋 | 板橋区 | 15.0% | 下位 46% | 49,628人 |
| 10 | 板橋区役所前 | 板橋区 | 16.7% | 下位 44% | 52,034人 |
[都営三田線で大雨に弱い駅ワースト10【2026年版】](/articles/flood_ratio_05-line-1f80f735-worst)
各駅の短評
1位 西巣鴨(豊島区)
台地の上に広がる住宅地の中の駅で、徒歩圏に浸水想定区域がほとんど入りません。首都圏全駅の中でも上位 19%の位置にあり、路線内で値が最も小さい駅です。徒歩圏人口は52,811人と多く、暮らしの規模と水害の少なさが両立しています。
2位 本蓮沼(板橋区)
表で「同率」になっているのは本蓮沼と千石の組です。表示上は同じ値なので、この組の順位の差に意味はありません。西高島平寄りの区間にありながら値が小さい珍しい駅で、低地から台地へ上がった場所にあたります。地形の境目を越えたことが、そのまま数字に表れています。
3位 千石(文京区)
首都圏全駅の中では上位 24%に入ります。西巣鴨から都心側へ少し進んだ位置で、同じ台地の続きと考えると分かりやすい駅です。徒歩圏人口は46,672人です。
4位 白山(文京区)
路線順では千石の隣にあたり、値は3.5%です。台地の上にありながら、円の端のほうに谷筋がかかるため、上位の駅よりわずかに浸水想定が入ります。駅の近くか谷寄りかで条件が変わるタイプの駅です。
5位 白金台(港区)
TOP10の中で最も目黒寄りに位置します。高台に駅があり、都心側の区間では数少ない上位入りの駅になりました。乗り入れ路線は東京メトロ南北線・都営三田線です。
6位 巣鴨(豊島区)
乗換駅で、乗り入れるのはJR山手線・都営三田線、徒歩圏人口は48,808人です。西巣鴨と同じ台地の並びにありますが、円の中に低い場所を少し含むため値は5.6%になりました。首都圏全駅での位置は上位 37%です。
7位 板橋本町(板橋区)
すぐ隣の本蓮沼と並び、低地から上がった直後の区間にある駅です。値は7.6%で、上位の駅と比べると台地の縁に近いぶん浸水想定がやや入ります。
8位 三田(港区)
都心側で都営三田線・都営浅草線が交わる駅です。台地と低地の境目に近く、徒歩圏の一部が低い側にかかることが値の14.4%に表れています。駅から歩く方向によって地盤の高さが変わる点を意識しておきたい駅です。
9位 新板橋(板橋区)
首都圏全駅の中では下位 46%で、ほぼ真ん中あたりです。板橋区役所前と西巣鴨の間に位置し、台地の区間に入っていますが、円の中に小さな谷を抱えています。
10位 板橋区役所前(板橋区)
TOP10の中でも規模の大きい駅で、徒歩圏人口は52,034人です。値は16.7%で、ここを境に下位へ進むと浸水想定の割合が大きく増えていきます。
沿線での位置
路線順に駅を並べ、浸水想定の割合を棒の長さで示しました。
図の左側、西高島平寄りの駅には長い棒が続き、中ほどに入ると棒が一気に短くなります。上位の駅の大半は路線の中ほど、本蓮沼から白山にかけてのまとまった区間に集まり、ほかに都心側の三田と白金台が入ります。
都心側の目黒寄りは、短い棒と中くらいの棒が交互に並びます。台地の駅と谷筋の駅が入り組んでいるためで、一つの傾向ではくくれない区間です。
地形と背景の解説
値が大きく分かれる理由は、台地と低地の境目にあります。西高島平寄りの区間は大きな川に近い低地を走っており、洪水浸水想定区域が徒歩圏の広い範囲を覆います。そこから都心側へ進むと線路は台地へ上がり、浸水想定がほとんど入らない駅が続きます。本蓮沼や板橋本町はちょうどこの上がり口に位置し、隣り合う駅でも条件が大きく変わる境目を示しています。
TOP10の中核は、台地の上に並ぶ西巣鴨・巣鴨・千石・白山です。台地の上は周囲より高く、大雨の水が集まりにくいため、浸水想定区域の外に収まりやすくなります。
一方、都心側では台地の間を谷筋が刻んでおり、谷に近い駅ほど値が上がります。白金台や三田のように台地の上や縁にある駅は上位に入りましたが、谷底に近い駅は順位を下げています。対象駅全体の中央値は22.6%、平均は34.9%で、平均が中央値を上回るのは、低地の駅の大きな値が全体を引き上げているためです。
まとめ
大雨に強い場所を沿線で探すなら、中ほどの台地の区間が有力な候補になります。西巣鴨を中心に、本蓮沼から白山のあたりまでが目安です。
とはいえ、同じ駅の徒歩圏でも、台地の上と谷筋では条件が違います。気になる駅が見つかったら、自治体のハザードマップで住所ごとの浸水想定を確認し、現地で坂の上か下かを歩いて確かめてください。
よくある質問
Q1. 都営三田線で浸水しにくい駅はどこですか?
今回の集計では西巣鴨が1位で、値は0.9%でした。本蓮沼・千石・白山も上位に入り、いずれも台地の上にある駅です。
Q2. 西高島平寄りの駅はなぜ値が大きいのですか?
川に近い低地を走る区間で、洪水浸水想定区域が徒歩圏の広い範囲にかかるためです。詳しい値は対になる弱い側の記事で紹介しています。
Q3. 値が小さい駅なら、駅周辺のどこでも安全ですか?
この値は駅から半径800mの円全体の割合で、円の中の場所ごとの違いは表しません。同じ駅でも谷筋に近い住所では浸水想定がかかることがあるため、住む場所が決まったら住所単位で確認するのが確実です。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
- 対象: 都営三田線の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす24駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-24
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。