首都圏 水害 危険
首都圏で大雨に弱い駅は30駅、差が出るのはここから【2026年版】
首都圏で洪水の浸水想定がもっとも重い駅は30駅あり、対象駅の2%(1割未満)にあたります。
2026-09-21 公開 ・ 出典は使用データ

首都圏で洪水の浸水想定がもっとも重い駅は30駅あり、対象駅の2%(1割未満)にあたります。この30駅は表示上どれも100.0%で横並びになっており、駅どうしの差はありません。差が出てくるのは、この後に続く残りの駅です。
記事の先頭の地図には、洪水浸水想定区域が重ねてあります。色が付いた範囲が、浸水の深さが0.5m以上になると想定されている場所です。値は徒歩圏の面積に占める割合で、駅から半径800mの円のうち、どれだけが想定区域に入るかを表します。私たちは国土数値情報の洪水浸水想定区域を駅ごとに集計し、徒歩圏人口が一定以上の1296駅を比べました。
「首都圏 水害 危険」と調べる人の多くは、住む場所や借りる部屋を決める前に、大雨のときに水が来やすい駅を知っておきたいはずです。ここで扱う想定は、国や都県が示す最大規模の降雨によるものです。毎年の大雨で必ずこうなる、という意味ではありません。
大雨に弱い駅は30駅(首都圏の2%)
以下が、浸水想定が表示上100.0%で並ぶ駅の全リストです。並びは路線順で、良し悪しの順ではありません。
- 大師前(足立区)
- 京成曳舟(墨田区)
- 南鳩ヶ谷(川口市)
- 南千住(荒川区)
- 亀戸水神(江東区)
- 鷲宮(久喜市)
- 西新井大師西(足立区)
- 京成立石(葛飾区)
- 杉戸高野台(杉戸町)
- 江北(足立区)
- 青井(足立区)
- 亀有(葛飾区)
- 南古谷(川越市)
- 六町(足立区)
- 高野(足立区)
- 八潮(八潮市)
- お花茶屋(葛飾区)
- 武里(春日部市)
- 蕨(蕨市)
- 大島(江東区)
- 西川口(川口市)
- 葛西(江戸川区)
- 綾瀬(足立区)
- 瑞江(江戸川区)
- 北綾瀬(足立区)
- 三ノ輪(台東区)
- 戸田(戸田市)
- 竹ノ塚(足立区)
- 西新井(足立区)
- 梅島(足立区)
足立区の駅が目立ち、葛飾区・江戸川区・江東区・墨田区など東京東部の区と、川口市・蕨市・戸田市など埼玉県南部の市が続きます。千葉県と神奈川県の駅は、このリストに入っていません。
首都圏で大雨に強い駅は185駅、差が出るのはここから【2026年版】
沿線での位置
対象駅を値の順に並べると、このリストの駅がどこにいるかが見えます。
濃い色の棒が、この記事で取り上げた駅です。値が高い側の端にかたまっていて、そこから先は値が段階的に下がっていきます。全体を見ると、想定区域をまったく含まない駅から徒歩圏の大半が想定区域に入る駅まで幅広く分布しており、首都圏の中でも場所による差が大きい指標だと分かります。
地図と合わせて見ると、濃い棒の駅は、色の付いた範囲が一面に広がる地域に集まっています。図は並び順を示す補助で、場所の感覚は先頭の地図のほうがつかみやすいはずです。
地形と背景の解説
浸水想定の重さを分けているのは、主に台地と低地の違いです。首都圏の東部から埼玉県南部にかけては、大きな川が運んだ土砂でできた平らな低地が広がっています。こうした土地は周囲より標高が低く、堤防が切れたり水があふれたりしたときに、水が広い範囲に行き渡りやすいという性質があります。
リストの駅の多くは、この低地の真ん中にあります。徒歩圏の円をどこに置いても平らな低地が続くため、想定区域が円の中をほぼ埋め尽くし、駅どうしで値に差がつきません。横並びになるのはそのためです。
一方、台地の上にある駅では、徒歩圏に想定区域がほとんど入らないことがあります。台地と低地の境目には崖線と呼ばれる段差があり、昔の川筋(旧河道)が細長く低い土地として残っている場所もあります。境目に近い駅では、徒歩圏の一部だけが想定区域に入り、円の置き方で値が大きく変わります。差が出る駅の大半は、こうした境目の周りにあります。
低地の駅が多い地域では、川の近くかどうかよりも、地域全体の標高の低さが効いてきます。駅から川が見えなくても、想定区域に入っていることは珍しくありません。
まとめ
このリストの駅は、徒歩圏のほぼ全体が浸水想定区域に入るという意味で「大雨に弱い」駅です。ただし住めないという意味ではありません。こうした地域には多くの人が暮らしており、堤防や排水の仕組みを前提に街がつくられています。
住む場所を検討するときは、まず自治体のハザードマップで、候補の建物がある地点の想定浸水深を確かめてください。次に、建物の階数や、上の階へ逃げられる構造かを見ておくと、備え方が具体的になります。大雨の予報が出たときの避難先と、そこまでの道順も合わせて確認しておくと安心です。
駅単位ではなく住所で見たい場合は、住所で採点するページで、その地点の周りを確かめられます。
よくある質問
Q1. 同じ値の駅がこれほど多いのはなぜですか。その中でどう選べばよいですか
低地の真ん中にある駅は、徒歩圏の円をどこに置いても想定区域が円を埋めるため、値が表示上そろいます。この指標ではそれ以上の差がつかないので、選ぶときは建物の階数や避難のしやすさ、自治体のハザードマップでの浸水深の違いなど、別の観点で比べるのが現実的です。
Q2. 値が100.0%と表示される駅では、駅前のどこでも浸水するのですか
この値は、駅から半径800mの円に占める想定区域の面積の割合です。想定される浸水の深さは場所によって違い、同じ駅の徒歩圏でも浅い所と深い所があります。個別の地点については、ハザードマップや住所での採点で確かめてください。
Q3. 「浸水0.5m以上」「最大規模」とは、どんな大雨の想定ですか
「最大規模」は、その川の流域で想定しうる最大クラスの雨が降った場合の想定です。0.5mは大人の膝から腰のあたりまで水が来る深さの目安で、床下から床上への浸水に差しかかる水準にあたります。まれな大雨を前提にした想定なので、日常の雨で同じことが起きるという意味ではありません。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
- 対象: 首都圏の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす1296駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-22
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。