首都圏 水害
首都圏で大雨に強い駅は185駅、差が出るのはここから【2026年版】
首都圏で大雨に強い駅は185駅で、対象駅の14%(1割)にあたります。
2026-09-21 公開 ・ 出典は使用データ

首都圏で大雨に強い駅は185駅で、対象駅の14%(1割)にあたります。この185駅は表示上どれも0.0%で横に並んでおり、駅どうしの差は読み取れません。浸水のしやすさに違いが出てくるのは、残りの駅です。
記事の先頭の地図では、青く塗られた範囲が洪水浸水想定区域です。駅の色分けと重ねると、想定区域から外れた場所に駅がまとまっているかどうかが見えます。指標は洪水浸水想定率(0.5m以上)で、値は徒歩圏の面積に占める割合を表します。想定最大規模の大雨で浸水深0.5m以上になる区域が、駅から半径800mの円にどれだけ入るかを測ったものです。対象は首都圏の1296駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞っています。
大雨に強い駅は185駅(首都圏の14%)
私たちが集計したところ、次の駅が最良値の0.0%で並びました。並び順は路線の並びにもとづくもので、上下関係を示すものではありません。
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首都圏で大雨に弱い駅は30駅、差が出るのはここから【2026年版】
沿線での位置
対象駅全体を値の順に並べると、次の図のようになります。
濃い色の駅は、図の片側に平らな帯としてまとまっています。その帯が途切れたところから値は少しずつ上がり、途中から傾きが急になります。首都圏全体の中央値は12.9%、平均は29.9%です。平均が中央値を上回っているので、一部の駅に大きな値が集まっていることがわかります。
見方をひとつ挙げるなら、帯の中にいるかどうかより、帯を外れた直後の駅がどのくらいの値かに注目すると役に立ちます。わずかに値がある駅と、中央値に近い駅とでは、徒歩圏の中身がかなり違います。
地形と背景の解説
最良値の駅と差が出る駅を分けているのは、主に地形です。駅が台地や丘陵の上にあると、川があふれても水は低い方へ流れていくので、徒歩圏に深い浸水の想定がかかりにくくなります。関東平野には台地が広く、郊外の住宅地や丘陵を切り開いたニュータウンの駅の多くは、その高い面に乗っています。
反対に、大きな川の流域に広がる低地や、昔の川筋が埋め立てられた旧河道では、想定区域が面として広がります。台地と低地の境には崖線と呼ばれる急な斜面が続くことが多く、その上か下かで同じ地域の駅でも値が大きく変わります。最大値が100.0%に達するのは、徒歩圏がまるごと低地に収まる駅があるためです。
一覧の中には海沿いの駅も入っています。ただしこの指標は河川の洪水だけを測っていて、津波や高潮は含みません。海が近いのに最良値になっている駅は、背後の斜面が迫っていて大きな川の氾濫域から外れている、という地形の結果として読むのが自然です。
同じ最良値でも、中身がすべて同じとは限りません。表示を丸めると0.0%になりますが、ごく狭い想定区域が円の端にかかっている駅もあります。また、斜面の近くには土砂災害という別の論点があります。大雨への強さを考えるなら、地盤や斜面のことも一緒に見ておきたいところです。
まとめ
候補の駅がこの一覧に入っていれば、河川の洪水で深く浸かる想定が徒歩圏にほとんどかからない、という出発点に立てます。そのうえで、住みたい番地が台地の上か崖線の下か、地図の青い範囲にどのくらい近いかを確かめてください。自治体が配っているハザードマップを見れば、内水氾濫や土砂災害の想定もあわせて確認できます。
一覧に入っていない駅を検討するときは、値が中央値より上か下かをまず見ると、おおよその位置づけがつかめます。そのあと駅ページで、地震や土砂の指標と並べて比べてください。
よくある質問
Q1. 最良値で並ぶ駅がこれほど多いのはなぜですか。
首都圏には台地や丘陵の上に開けた住宅地が多く、駅の徒歩圏が浸水想定区域から外れる例が珍しくないためです。この中から選ぶなら、浸水以外の条件、たとえば通勤しやすさや買い物・医療、地震への強さで比べるのが現実的です。同じ値の駅どうしで順番をつけても、判断の材料にはなりません。
Q2. 駅の値が最良値なら、自宅も浸水しませんか。
そうとは限りません。この値は駅を中心にした半径800mの円で計算していて、円の外や、円の中でも低い場所の事情までは表しません。また対象は河川の洪水で、下水があふれる内水氾濫や高潮は含んでいません。住所ごとの想定は、自治体のハザードマップで確かめてください。
Q3. 大雨に弱い駅はどこで確認できますか。
弱い側は、対になる記事「首都圏で大雨に弱い駅は30駅、差が出るのはここから【2026年版】」で紹介しています。そちらでは、何に備え、どこを確認すればよいかという視点で駅を並べました。自分の住所の浸水しやすさを細かく知りたい場合は、国や自治体が公開している洪水浸水想定の地図が一番の手がかりになります。
出典・算出方法
- 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
- 対象: 首都圏の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす1296駅
- 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
- 使用データ:
- 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
- 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
- 集計日: 2026-09-22
免責
本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。