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神奈川 水害 危険

神奈川県で大雨に弱い駅ワースト10【2026年版】

神奈川県で大雨のときに浸水しやすい駅を集計すると、最も値が高いのは武蔵新城(川崎市中原区)で、99.6%でした。

2026-09-21 公開 ・ 出典は使用データ

神奈川県の青=浸水0.5m以上、濃い青=3m以上の想定区域と駅を重ねた地図

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神奈川県で大雨のときに浸水しやすい駅を集計すると、最も値が高いのは武蔵新城川崎市中原区)で、99.6%でした。ワースト10の顔ぶれは川崎市内の駅に偏っていて、JR南武線の駅が多く並びます。「神奈川で水害が心配な場所はどこか」を、住む前・買う前に確かめたい人に向けてまとめました。

値は徒歩圏の面積に占める割合です。駅から半径800mの円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上になる範囲がどれだけあるかを示します。記事の先頭の地図では、青く塗られた範囲が浸水想定区域です。駅の周りがどれだけ青に覆われているかを見ると、表の数字の意味がつかみやすくなります。

対象は神奈川県の310駅で、徒歩圏人口が一定以上の駅に絞りました。県全体の中央値は10.2%、平均は23.6%です。この記事は「避けるべき駅」を示すものではありません。大雨の備えとして何を確かめればよいかを考える材料にしてください。

神奈川県で大雨に弱い駅 ワースト10

順位 所在地 洪水浸水想定率(0.5m以上) 首都圏での順位 徒歩圏人口(2020)
1 武蔵新城 川崎市中原区 99.6% 下位 3% 44,942人
2 川崎新町 川崎川崎 99.5% 下位 4% 41,280人
3 八丁畷 川崎川崎 99.1% 下位 4% 46,863人
4 小田栄 川崎川崎 98.0% 下位 5% 38,059人
5 武蔵小杉 川崎市中原区 97.1% 下位 6% 53,672人
6 元住吉 川崎市中原区 96.9% 下位 7% 41,131人
7 川崎 川崎市幸区 96.2% 下位 7% 41,069人
8 高津 川崎高津 95.8% 下位 7% 40,799人
9 武蔵中原 川崎市中原区 93.4% 下位 9% 36,181人
10 尻手 川崎市幸区 92.0% 下位 10% 42,649人

神奈川県で大雨に強い駅は76駅、差が出るのはここから【2026年版】

各駅の短評

1位 武蔵新城川崎市中原区)

徒歩圏がほぼ丸ごと浸水想定区域に入り、値は99.6%です。多摩川の下流に広がる平らな低地にあり、駅の周りで土地の高さの差が小さいことが数字に表れています。徒歩圏人口は44,942人です。住まいを探すときは、建物の階数や避難先の場所まで含めて比べると判断しやすくなります。

2位 川崎新町川崎川崎区)

川崎区の低地に位置する駅で、値は99.5%でした。首都圏全駅の中では下位 4%にあたります。海に近い側の平地は川と海のどちらからも離れにくく、広い範囲が同じように想定区域に含まれやすい地形です。

3位 八丁畷川崎川崎区)

JR南武線・京急本線が乗り入れる駅です。99.1%という値は、徒歩圏のほとんどが想定区域に重なることを意味します。徒歩圏人口は46,863人と多く、住宅が密に並ぶ地域なので、自宅から近い避難場所を事前に確かめておく価値があります。

4位 小田栄川崎川崎区)

隣り合う川崎新町八丁畷と同じく、川崎区の低地に並ぶ駅のひとつです。値は98.0%で、偏差値にすると28.5になります。周辺一帯が似た地形のため、駅を一つずらしても状況が大きく変わりにくい点は覚えておきたいところです。

5位 武蔵小杉川崎市中原区)

JR南武線・東急東横線が交わる乗り換え駅で、徒歩圏人口は53,672人とワースト10の中で目立って多い駅です。値は97.1%でした。通勤の便と大雨への備えは別の物差しなので、物件ごとに階数や電気設備の位置を確かめると安心材料が増えます。

6位 元住吉川崎市中原区)

多摩川に沿った低地が徒歩圏の大部分を占めていることを、96.9%という値が示しています。駅のすぐ近くに目立った高台がなく、どの方向へ歩いても同じような平地が続く地形です。首都圏全駅での位置は下位 7%です。

7位 川崎川崎市幸区)

県内有数のターミナル駅で、JR南武線・JR東海道線が乗り入れます。値は96.2%です。駅前の商業地も住宅地も同じ低地の上にあるため、地下の施設や低い階の出入口がどう備えているかも、暮らしの視点で確かめたい点になります。

8位 高津川崎高津区)

田園都市線の駅で、表では唯一です。西に行くと丘陵が始まる手前にありますが、駅の周りはまだ川沿いの低地に含まれ、値は95.8%でした。少し西へ進んだ先の駅と比べると、地形の境目で数字がどう変わるかが見えてきます。

9位 武蔵中原川崎市中原区)

武蔵新城武蔵小杉元住吉と同じ中原区の駅です。93.4%は表の中では下の方ですが、県の中央値の10.2%と比べれば高い水準にあります。徒歩圏人口は36,181人です。

10位 尻手川崎市幸区)

表の最後に入った駅で、値は92.0%、首都圏全駅の中では下位 10%にあたります。幸区の平地に位置し、川崎と同じ低地の広がりの中にあります。徒歩圏の中でも場所によって想定の深さは違うので、住所単位で確かめると判断の精度が上がります。

沿線での位置

県内の対象駅を値の順に並べた図です。

神奈川県の310駅を洪水浸水想定率(0.5m以上)の高さで並べた図(値の順。濃い色は大雨に弱い駅)武蔵新城八丁畷武蔵小杉川崎武蔵中原武蔵小杉神奈川新町99.6%0.0%濃い色=大雨に弱い駅

濃い色の棒は、表で取り上げた10駅にあたります。同じ駅名が図の中に2回出ることがあり、濃い棒が表の駅数より多く見える場合がありますが、この記事の対象は表の10駅です。

棒の高さは、値の高い駅から順に緩やかに下がっていきます。ワースト10とその次の駅のあいだに目立った段差はなく、表の切れ目は順位で区切っただけで、特別な境目ではありません。県内の多くの駅は中央値の10.2%前後か、それより低い位置に並んでいます。

先頭の地図と合わせて見ると、表の駅が川崎市の多摩川沿いに固まっていることが分かります。JR南武線は川に沿うように走っているため、同じ路線の駅がワーストの表に続けて並ぶ形になりました。

地形と背景の解説

順位を分けているのは、駅が台地や丘陵の上にあるか、川沿いの低地にあるかという地形の違いです。神奈川県は丘陵と台地が多く、横浜市の内陸部や県の中央部には、徒歩圏に浸水想定区域がほとんど入らない駅が数多くあります。県全体の中央値が10.2%にとどまるのはそのためです。

一方、川崎市の多摩川沿いは、川が長い年月をかけて運んだ土砂でできた平らな低地が広がっています。こうした土地は高低差が小さく、想定最大規模の雨で川があふれた場合、水が広い範囲に行き渡りやすくなります。ワースト10がすべてこの一帯に集まったのは、その地形がそのまま数字に出た結果です。

台地や丘陵との境目では、数百メートルの違いで値が大きく変わることがあります。高津のように丘陵に近い駅でも、駅の周りが低地側にあれば値は高くなります。反対に、低地の中でもわずかに高い場所や、旧河道から外れた場所では想定の深さが浅くなることがあります。駅単位の数字は目安で、実際の暮らしに関わるのは住所ごとの高さです。

まとめ

県の中央値が10.2%であるのに対し、ワースト10の駅は徒歩圏の大部分が浸水想定区域に重なります。これらの駅で住まいを探すときは、次の順番で確かめると備えの見通しが立ちます。

  • 自治体のハザードマップで、候補の住所の想定浸水深を確かめる
  • 建物の階数と、浸水深より上に住まいがあるかを確かめる
  • 近くの避難場所と、そこまでの道が低い場所を通らないかを確かめる
  • 現地を歩き、駅の周りの高低差を自分の目で見る

大雨に強い駅を比べたい場合は、対になる記事で県内の顔ぶれを確認できます。

よくある質問

Q1. 値が低い駅なら、大雨でも安心ですか?

この指標は駅から半径800mの円の中を平均した値なので、同じ駅の周りでも場所によって想定は違います。値が低い駅でも、くぼ地や川沿いの一角では浸水が想定されることがあります。住む場所を決める前に、住所単位でハザードマップを確かめてください。

Q2. 川崎の駅ばかりワーストに並ぶのはなぜですか?

川崎市の多摩川沿いには、川が運んだ土砂でできた平らな低地が広がっているためです。JR南武線はその低地に沿って走っているので、同じ路線の駅が続けて並びました。台地や丘陵が多い県内のほかの地域では、値が低い駅が多くなります。

Q3. 自分の住所の浸水しやすさはどう調べればよいですか?

市区町村が公開している洪水ハザードマップや、国の重ねるハザードマップで、住所ごとの想定浸水深を確かめられます。浸水深0.5m以上か、3m以上かによって、必要な備えが変わります。あわせて、避難場所までの経路も確かめておくと安心です。

出典・算出方法

  • 指標: 洪水浸水想定率(0.5m以上) — 駅中心半径800m円のうち、洪水浸水想定区域(想定最大規模)で浸水深0.5m以上の面積の割合。A31b 浸水深ランク2以上
  • 対象: 神奈川県の駅のうち、駅条件「pop_2020>=5000」を満たす310駅
  • 順位%は首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全駅の中での位置(100に近いほど良い)。算出式の版: 6a.1
  • 使用データ:
  • 国土数値情報 洪水浸水想定区域(1次メッシュ単位)(A31b)2025年度版(2025、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A31b-2025.html
  • 国土数値情報 500mメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)2024年度版(2024、CC BY 4.0(国土数値情報ダウンロードサイトコンテンツ利用規約)): https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-mesh500r6.html
  • 集計日: 2026-09-22

免責

本記事は公開データを機械的に集計したもので、個々の物件・建物の安全性や資産価値を保証するものではありません。指標は駅中心から半径800mの円で集計しており、同じ駅でも場所によって状況は異なります。ハザードマップ・統計の原典は各公的機関の最新版を必ずご確認ください。